農業協同組合新聞 JACOM
   
特集 ニューパートナー獲得で確かな事業基盤を確立
    ―17年度JA共済事業のめざすもの

JA共済連の社会貢献活動

「ひと・いえ・くるま」3つの保障に加え交通事故防止、高齢者福祉など多岐


 JA共済連は「ひと・いえ・くるま」の3つの保障事業で組合員をはじめとする地域住民の安心と豊かな環境づくりを進めている。保障の提供に合わせ、「事故の未然防止」「相互扶助」などをめざし、交通安全運動など社会貢献活動も活発に展開している。交通事故防止、交通事故被害者の社会復帰支援、高齢者福祉など多岐にわたる活動を行い、多くの人の健康や豊かな生活を側面から支えている。
 特に、自賠責共済を扱っている関係から交通事故防止には力を入れており、交通安全教室、カーブミラー設置、救急車寄贈、交通安全を呼びかける広報活動、募金活動を行うと同時に、「介助犬」の育成、交通安全ミュージカル「魔法園児 マモルワタル」の上演、リハビリテーションセンターの運営を行っている。高齢者福祉では在宅介護の支援に取り組み、介護福祉士をめざし勉強中の人に奨学金を支給する「JA共済介護福祉士奨学金制度」や、ホームヘルパーの養成研修会受講終了者に助成金を支給する「JA共済身体障害者ホームヘルパー助成制度」を通じて、在宅介護の手助けをしている。また、心の豊かさや地域社会との絆を深めるために、全国の小・中学生を対象に「書道コンクール」「交通安全ポスターコンクール」を毎年実施している。
 JA共済連の行っている数多い社会貢献活動のうち、主な4つの活動を以下に紹介する。

◆親と子の交通安全ミュージカル『魔法園児 マモルワタル』

 ストーリーは、魔法幼稚園のわんぱく園児のマモルワタルが、人間界に修行に出される。人間界でスナオ君と警察官のお兄さん・お姉さんと出会って、みんなに助けられながら交通ルールを学び、無事に横断歩道を渡れるようになるというもの。このミュージカルは観客参加が特徴で、劇中に幼稚園児を舞台に上げ、実際の横断歩道の渡り方や信号機の見方などを学ばせ、交通安全ルールを身につけて子供を交通事故から守ることをめざしている。婦警さんを中心とした登場人物が子供を意識した分かりやすい演技で熱演していることや、劇中で歌われる交通安全の歌が親しみやすい歌詞とメロディーで、子供たちがすぐ覚えられるよう配慮されているなど、幼稚園児が交通安全の大切さを理解できるよう工夫されており、大人が見ても楽しめる内容となっている。歌の効果はすぐ現れ、観劇後の子ども達が、覚え立ての歌を歌いながら帰る姿が多くの会場で見られる。
 昨年6月、東京で初演されて以来、16年度は全国16ヵ所で上演され、約1万人の観客を動員した。17年度と18年度の2ヵ年で全国47都道府県で上演する予定で、17年度は23県、18年度は24県で上演が予定されている。今年度はすでに4月15日に日本教育会館で東京公演が行われた。
 同ミュージカルのビデオ(要約版)はすでに制作されていたが、このほどアニメーションビデオも制作された。アニメーションビデオでは、今話題のドラえもんの2代目の声優“水田わさび”さんがマモルワタル役で出演しており、関係者の注目を集めている。

交通安全ホームページ
http://www.ko-tsu-anzen.jp


◆「介助犬」の育成と普及

 介助犬を必要とする障がい者の多くは、交通事故による脊椎損傷が原因となっている。16年3月に、介助犬育成を手がける社会福祉法人「全国介助犬協会」の設立にあたり、JA共済連は1億円の基金を拠出し、その後も同協会に対し支援を続けている。本年4月現在、全国で28頭の介助犬が活躍しているが、そのうち協会が育成した介助犬は8頭になる。介助犬を必要としている障がい者は全国で約1万5000人いると考えられているが、介助犬が圧倒的に不足しているのが現状で、育成が急がれる。
 14年10月に「身体障害者補助犬法」が施行され、この法律により初めて盲導犬以外の聴導犬、介助犬が法的に位置づけられた。それまでは聴導犬や介助犬は法律的な位置づけはなく、ペット扱いであった。法的な整備が整い、社会的認知度もある程度上がったが、資金不足やトレーナー不足など介助犬育成に向けまだ超えなければならない幾つものハードルがある。また、受け入れる障がい者の方にも介助犬に対する正しい理解が求められ、介助犬の育成は個々の障がいに合わせたオーダーメイドの難しさがある。
 JA共済連は昨年10月、大崎ゲートシティで「がんばれ介助犬! 支援フォーラム2004」を開催した。介助犬のデモンストレーションとトークショーで、介助犬に対する理解を深めるのに役だった。今年度も同様の催しを開催し、より一層の理解を求めることを考えているが、具体的な日時等を検討中。また、支援フォーラムのような多くの人を対象にした催しだけでなく、職場などでも介助犬を紹介するイベントも開催している。
 さらに、より介助犬を認知してもらい、交通事故被害者支援につなげていくため、介助犬を題材にした社会貢献CMを制作し、5月からテレビ放映している。


◆JA共済全国小・中学校書道コンクール、 同交通安全ポスターコンクール

 書道コンクールは、今年で第49回を迎える。昨年(第48回)は全国43県から129万点を超える応募があった。また、交通安全ポスターコンクールは、今年で第34回を迎える。昨年(33回)は全国31県から15万点を超える応募があった。2つのコンクールとも長い歴史を重ね全国規模のコンクールとしては量・質ともに国内有数のものとなっており、日本文化の継承、交通安全の啓発、そして次世代対策としてもその意義は大きい。しかし、2つのコンクールとも全県参加には至っておらず将来はJA共済連主催で全国47都道府県対象に書道・交通安全ポスターコンクールを実施することをめざす。
 18年度は書道コンクールが第50回、交通安全ポスターコンクールが第35回と節目の回数を迎えることになり、JA共済連では記念行事を考えたいとしている。


◆リハビリテーションセンター

 JA共済連は静岡県中伊豆と大分県別府の2ヵ所のリハビリテーションセンターを運営している。ともに「病院」「福祉施設」「介護施設」の3つの機能を備えた全国でも数少ない総合型施設。2施設とも設立から30年以上の歴史を誇り、合わせて2万人以上の社会復帰を支援してきた。
 中伊豆センターは肢体不自由者更生施設や身体障がい者の授産所などを備え入所者等の要望に応えている。また、5年前からは介護保険事業による通所リハビリや訪問介護なども実施している。別府センターは診療施設、身体障害者更生援護施設などに加え、身体障がい者のための自動車教習所を備えているのが特筆される。
 2施設が30年以上にわたる活動で蓄積してきたリハビリや介護のノウハウを、各JAが地域で取り組んでいる高齢者福祉の現場に生かすことがでるのではないかとの期待が関係者にはあり、今後具体的な検討を行う予定である。

 

(2005.5.20)


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