アグリビジネス

アグリビジネス

一覧に戻る

【電気化学】
連結売上高3640億円(10.5%増)に

「石灰窒素」、「アヅミン」伸長

 電気化学工業(株)(川端世輝社長、本社:東京都中央区)は5月9日、『平成20年...

 電気化学工業(株)(川端世輝社長、本社:東京都中央区)は5月9日、『平成20年3月期決算短信』を公表した。業容の拡大と収益の確保に注力し、連結売上高は3639億9600万円と前年同期に比べ347億3300万円(10.5%増)の増収となった。
 収益面においては、原料価格高騰の影響を製品価格の是正で吸収すべく努力したが、一部の川下製品やスチレン系樹脂の海外市場では価格転嫁が遅れていることから、これらを補うため販売数量の増加や製造コストの引き下げにも注力した。
 その結果、営業利益は299億1200万円(前年同期比3500万円増、0.1%増益)を計上し、売上高営業利益率は8.2%(0.9ポイント減少)となった。
 営業外損益では、持分法適用会社の収支改善にともない投資利益が増加したが、年度末の急激な円高により為替差損が発生したことなどもあり、経常利益は249億1800万円(同10億8800万円減、4.2%減益)となった。当期純利益は、66億6000万円(同90億7400万円減、57.7%減益)。
 事業分野で見ると、無機系素材事業は「石灰窒素」、腐植酸苦土肥料「アヅミン」は販促が奏効し増収となったが、同事業の売上高は490億3300万円と前年同期に比べ6億300万円(1.2%)の減収となっている。

(2008.05.12)