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【雪印乳業】
平成20年3月期決算を発表

 雪印乳業の主要事業領域である乳製品市場は、世界的な乳製品の需給逼迫による市況の...

 雪印乳業の主要事業領域である乳製品市場は、世界的な乳製品の需給逼迫による市況の高騰から、国内乳製品に対する需要が高まったが、輸入原材料価格の高騰によりコストアップとなった。 こうした情勢の中、同社は「チーズ事業の戦略的拡大」の一環として、国産ナチュラルチーズの増産に取り組み、平成19年11月より「なかしべつ工場」を本格稼働させた。また平成19年10月には「基幹システムの刷新」を行い、生産品質管理機能の強化や業務改革の推進に注力してきた。
 新商品では、北海道の生乳だけを使用した「雪印北海道100」ブランドの商品を発売し、乳製品市場の拡大にも努めてきた。輸入原材料の高騰などによるコストアップ吸収策として、生産体制の集約や物流の共同化、在庫の圧縮、遊休資産の処分などに取り組んできたが、下期以降は輸入乳原料の価格が大幅に上昇し、やむなく平成20年2月から、消費者向け乳製品の価格改定、規格変更を行った。
 その結果、当期連結売上高は2869億5800万円(前期比103.5%)、連結営業利益は81億800万円(前期比88.3%)、連結経常利益は96億円(前期比90.1%)、連結純利益は69億7200万円(前期比94.4%)となった。
 次期連結業績の見通しは、売上高2990億円(前期比104.2%)、営業利益は90億円(前期比111.0%)、経常利益は104億円(前期比108.3%)、純利益71億円(前期比101.8%)を予定している。
 また平成20年3月期の期末配当は、普通株式の1株当たりの配当金予想を修正(1円増配)し、4円とすることを、5月14日の決算発表と同時に公表した。     

(2008.05.19)