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【クボタ】
耕作放棄地の再生支援

「クボタeプロジェクト」スタート

耕作放棄地の再生復元作業長野県・奈川地区(平成19年9月)  (株)クボタは、...

耕作放棄地の再生復元作業:長野県・奈川地区(平成19年9月)
耕作放棄地の再生復元作業
長野県・奈川地区(平成19年9月)

 (株)クボタは、このほど農機ディーラーや全国農業会議所・全国農業改良普及支援協会などの第三者機関と連携し、日本農業活性化を支援する「クボタeプロジェクト」を展開することを発表した。
 国民への食料供給・国土の環境保全など、日本の農業は重要な役割を担っているが、近年、就農人工の減少、農家の高齢化、二極化、地域の過疎化といった厳しい問題に直面している。
 同社は明治23年の創業以来、農業の機械化を推進してきたが、現在「元気農業」をテーマに日本の農業を応援している。今回より具体的に地域・農家・学校などと深く広く関わりながら地球環境保全や日本農業活性化を支援していく。
 「クボタeプロジェクト」は、
○earth=地球に優しい
○ecology=環境保全
○education=教育・農育
○eat=安全で安心な食料
の4つの視点を基軸とした活動であり、同社とディーラー、第三者機関が三位一体となり、地域・農家・学校を支援していくというものだ。
 プロジェクトが取り組むテーマは多様だが、例えば耕作放棄地の再生支援(地域支援)では、全国で38万haを占める耕作放棄地の解消と発生防止に向けて、集落営農・生産組合・市民グループなどが、市町村役場・農業委員会・普及センターと連携して進める耕作放棄地の農用地への再生活動を支援するものだ。
 農地への復元整備(草刈・耕耘整地など)や作物栽培作業(播種・中間管理・収穫など)の一部を、農業機械とオペレーターの提供を通じて支援するが、初年度は主要ディーラー12社のエリア14県(岩手、福島、新潟、長野、千葉、岐阜、兵庫、愛媛、徳島、高知、福岡、熊本、宮崎、鹿児島)で20のテーマを公募・決定する。
 他には、小学生の農業体験支援、地元のご当地ブランド・産直品の全国PRや、志ある農家の支援、バイオ燃料用作物栽培の支援、グループ全員参加でボランティア活動を展開するなど。
 「耕作放棄地・バイオ燃料用作物栽培」「小学生農業体験」の支援先は、5月21日から6月30日にかけて新聞紙上・ホームペ−ジで公募し、審査を経て7月末に決定される予定だ。

(2008.05.20)