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【住友化学・多木化学】
「ティーエスアグロ(株)」を設立

被覆配合肥料の製造合弁会社

 住友化学(株)と多木化学(株)は5月30日、被覆配合肥料の製造会社「ティーエス...

 住友化学(株)と多木化学(株)は5月30日、被覆配合肥料の製造会社「ティーエスアグロ(株)」を、両社折半出資で設立する。需要拡大の中で、それぞれが有する高機能性肥料の製造技術を融合するとともに、生産のいっそうの効率化をはかる。
 被覆配合肥料は、表面を樹脂でコートして成分がゆっくりと溶出するようにした緩効性肥料に各種の化成肥料を配合した肥料で、必要な時期に必要な成分が供給できるほか、地域や作物に最適な肥料として効率的に施肥することができる。
 肥料価格が高騰するとともに農家の高齢化が進む中、肥料の効率を高め、省力化と安定的な生産に貢献する被覆配合肥料は、わが国の農業形態に適した肥料として、今後さらなる需要の拡大が見込まれている。
 新会社の資本金は4000万円で住友化学50%、多木化学50%の折半出資。兵庫県加古郡にある多木化学の本社工場内に製造設備を新設し住友化学、多木化学両社から、配合する原料肥料の製造を受託する。操業開始は、本年11月の予定。
 多様化する農家ニーズに迅速に対応した製造を行うとともに、両社それぞれが被覆配合肥料のさらなる普及・販売活動の拡大に努めていく。また、両社は、被覆配合肥料のみならず化成肥料についても受委託関係を構築し、肥料の効率的な生産を進めて行くことにしている。
《ティーエスアグロ(株)の概要》
 本社所在地:兵庫県加古郡播磨町宮西346番地、野上康司社長(多木化学取締役肥料営業部長)、野口等副社長(住友化学アグロ事業部長)、事業所:多木化学本社工場内、事業内容:被覆配合肥料の製造。

(2008.05.20)