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【シンジェンタ】
北京に世界的規模のバイテク研究所

米国のバイテク研究所の活動を補完

 シンジェンタ社はさきごろ、中国の北京に新しいバイオテクノロジー研究所の建設を明...

 シンジェンタ社はさきごろ、中国の北京に新しいバイオテクノロジー研究所の建設を明らかにした。穀物需要など世界的な視野を踏まえ、現在米国にあるバイオテクノロジー研究所の活動を補完するもので、5年間で約6500万ドル(約67億円)を投資する。
 建設の研究所では収量増加、旱魃耐性、病害抵抗性、バイオマスのバイオ燃料への転換などの分野で、トウモロコシや大豆など主要作物の組換えおよび天然形質の早期評価を行うことに焦点が置かれる。
 新しい研究センターの名称は「シンジェンタ バイオテクノロジー(中国)(株)」で、北京のライフサイエンス パーク内に平成22年までに完成させる予定。今夏からは近接の仮施設での研究を開始し、新施設完成時の陣容は約200名体制となる。
 最近、同社と中国の接近が際立つ。河北省にある中国有数のトウモロコシ種子会社である三北種子(株)の49%の株式を取得したほか、昨年には、IGDB(中国科学院与育生物学研究所)とトウモロコシ、大豆、小麦、テンサイ、サトウキビなど主要作物で、新たな栽培形質開発を目指し、5年間の共同研究をスタートさせている。

(2008.05.26)