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【シンジェンタ】
アルゼンチンの種子会社SPSを買収

トウモロコシとヒマワリで強固な地位

 シンジェンタ(スイス・バーゼル)は11月10日、アルゼンチンの種子会社SPSを...

 シンジェンタ(スイス・バーゼル)は11月10日、アルゼンチンの種子会社SPSを買収すると発表した。買収額は明らかにされていない。
 1972年に設立され、ブエノスアイレス州に拠点を置くSPSは、主に大豆、トウモロコシとヒマワリの開発、生産および販売を専門としており、従業員数約50名、08年3月期の売上高は1500万ドルに達している。
 買収により、シンジェンタはアルゼンチンにおける存在感を高め、トウモロコシとヒマワリにおける既存の強固な地位を補完することになり、さらに、種子部門の最高執行責任者であるダボー・ピクス氏は「同国における顧客基盤を拡大し、自社開発の大豆とトウモロコシのGM形質の導入を加速する」と語っている。
 アルゼンチンは世界第3位の大豆生産国で、世界の大豆生産の約21%を占めている。07年には約4800万トンを収穫し、そのほとんどをアジアおよびヨーロッパに輸出している。
 シンジェンタは、アルゼンチンにおいて既に「NK」、「Rogers」および「S&G」ブランドで高品質の種子を開発、生産および販売を行っており、製品ポートフォリオには大豆、トウモロコシ、ヒマワリ、ソルガム、野菜種子がある。

(2008.11.13)