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【富士経済】
健康食品などの有望原料を調査 ゴマエキスなどに注目  富士経済

 調査会社の富士経済は健康食品などの原料となる機能性素材に関する研究の調査報告書「機能性素材の研究開発トレンドとアプリケーション探索2009」をまとめたと11月13日発表した。

 注目素材としては「ヘスペリジン」、「アンセリン」など動植物の抽出物で機能が有効と特定された成分、サントリー「セサミン」の特許期間終了により新たに参入が始まった「ゴマエキス」、そして開発が拡大している「乳酸菌」「オリゴ糖」をあげた。
 コレステロールコントロール対応の市場では大豆タンパク質などが主要な素材・成分だが、特に沖縄や与那国島に自生するセリ科の多年草ボタンボウフウ(長命草)を注目素材とした。
 動脈硬化に有効とされる成分を含み、すでに一部で商品化されているが、今後、機能性研究が進み、認知度が高まれば需要はさらに高まると予測した。
 体脂肪・内臓脂肪低減の対応では温州ミカンなどの柑橘類に豊富に含まれている【β】?クリプトキサンチン、カツオやマグロなどの筋肉組織に含まれるアンセリンなどに注目。
 日本ミルクコミュニティなど3社がアンセリンを配合した商品を昨年9月に一斉発売したが、こうした動きもあって市場の拡大が予測されるとした。
 眼精疲労・視覚改善対応ではトウモロコシ、卵黄、レバーにも含まれるゼアキサンチンなどがある。


◆健康食品市場は2年連続マイナス成長

 健康食品市場は機能性素材需要の中心となっていたが、アガリスク騒動以降、消費者の不安、厚労省による表示規制の強化で、ここ2年はマイナス成長となっている。しかし報告書は12年予測で各分野ともプラス成長を見込んだ。
 新素材や成分を開発し、より信頼性の高いエビデンス(科学的根拠)を持つ機能性素材が市場を活性化することが期待されるとしている。

(2009.11.17)