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【日産化学工業】
ダウの全世界における殺菌剤「チフルザミド」事業を買収  日産化学工業

製品ポートフォリオの充実で事業拡大目指す

 日産化学工業は18日、ダウ アグロサイエンス社より全世界における殺菌剤「チフルザミド」事業(日本における既存の混合剤を除く)を買収し、自社製品として販売を開始したと発表した。

 「チフルザミド」は担子菌類に属する糸状菌、特にリゾクトニア菌に優れた活性を発揮し、主に芝、稲およびばれいしょの病害を対象に「イカルガ」、「グレータム」、「パルサー」の商品名で、日本はもとより、中国、韓国、ブラジルなど国内外において幅広く使用されている殺菌剤。
 農業化学品を、コア事業の1つとして位置づけている日産化学工業。自社オリジナル製品の創製のための研究開発に注力し、かつスピードを速めている。
 最近では、08年―09年にかけて殺菌剤「ライメイ」、殺ダニ剤「スターマイト」を相次いで市場投入した。
 一方では、除草剤「ラウンドアップ」の国内事業を米国モンサント社より買収するなど、製品ポートフォリオの充実による事業基盤の強化に向け総力をあげて取り組んできた。
 今回の「チフルザミド」を戦列に加え、国内はもとよりグローバルに展開を加速することで、市場での存在感を高め、よりいっそうの事業拡大を目指していく。

(2010.01.18)