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【バイエル ホールディング】
農薬関連事業の売上高は362億円  バイエル ホールディング

カスタマーサービスセンターを設立

 バイエル ホールディング社の農薬関連事業(バイエル クロップサイエンス社)の売上高は、362億900万円(前年比1%減)とほぼ前年並みを堅持した。2008年末に農薬価格の値上げを実施したものの、天候不順や病害虫の小発生などで相殺された。

 このような事業環境のもと、今期、 同社では防除暦への採用と、製品の消化を拡大することに引き続き注力した。
 また、受注業務窓口とお客様相談室を統合した「カスタマーサービスセンター」(フリーダイアル0120-575-078)を新たに立ち上げ、生産農家や流通、指導関係者などからの薬剤に対するさまざまな質問に答えている。
 受注業務は、全農薬Web受発注システムを導入し業務改善につとめている。
 製品分野では、ばれいしょ用殺菌剤「リラアブル」、白化剤タイプで殺草スペクトラムの広い水稲用除草剤「ボデーガード」(有効成分:テフリルトリオン・フェントラザミド)、「ポッシブル」(同:テフリルトリオン・メフェナセット)を市場投入した。
 また、「バスタ」、「アドマイヤー」、「イノーバ」の基幹剤を中心に、その他の既存剤も順調に推移している。
 エンバイロサイエンス事業は、不況による住宅着工数の減少やゴルフ場の管理費用の削減などの影響を受けた。そのような中、ゴルフ場用殺菌剤「プロテクメートWDG」、シロアリ防除剤「ハチクサンME」の新規剤を上市した。
 新規剤としては、全く新しい抵抗性誘導タイプの水稲イモチ剤「ルーチン」(試験番号:BCF-051)の農薬登録が期待されている。
 また、同社では、作物戦略にもとづき、総合的なソリューションやサービス提供を通じて、農家との関係の強化に努めていくことにしている。さらに、有望な畑作物用の種子処理剤の開発についても強力に推進していく(グラフ参照:業績報告会資料より抜粋)。

農薬関連事業グループ売上高
農薬関連事業グループ 09年度ハイライト

(2010.04.08)