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【住友商事】
豪州の穀物サイロ・港湾ターミナル会社を子会社化  住友商事

 住友商事は4月13日、オーストラリアの港湾ターミナル・穀物サイロ運営会社Australian Bulk Alliance Pty Ltd(ABA、本社:サウスオーストラリア州)を100%子会社化すると発表した。

 ABAは住友商事とカナダの穀物大手Viterra Inc(本社:スカチュワン州)との合弁事業会社として1999年に設立された。このたび、住友商事がViterraの持分株式50%をすべて取得することで合意した。
 ABAはビクトリア州とニューサウスウェールズ州南部に穀物サイロ8拠点、メルボルン港に輸出ターミナルを保有し、国内保管能力約100万トン、年間輸出能力約200万トンを有する。オーストラリアの年間穀物生産量は3000万トン以上あり、その大半を輸出している。日本向けでは、高級うどん・中華麺粉原料として高い評価を得ている。
 住友商事は2005年1月、ABAに50%出資し日系企業として唯一のオーストラリア穀物インフラ基盤を獲得し、10年3月には内陸集荷事業にも進出、Emerald Group Australia Pty Ltd(本社:ヴィクトリア州)に50%出資した。今回のABAの100%子会社化で、内陸集荷から輸出までのさらなる安定供給体制の強化と、アジア・中東向けの輸出拡大をめざす。

(2010.04.20)