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【シンジェンタ ジャパン】
殺虫剤「ジュリボフロアブル」の「苗シャワー処理」技術を披露  シンジェンタ ジャパン

定植後約1カ月間の効果の持続に魅力

 シンジェンタ ジャパンは4月20日、東京・晴海のオフィスタワーで、報道機関を対象に新規殺虫剤「ジュリボフロアブル」および「苗シャワー処理」技術を披露した。ノズルの2重構造は、業界初。

「ジュリボ」にも、日本農業に対するシンジェンタの想いが込められた 「ジュリボフロアブル」(有効成分:クロラントラニリプロール・チアメトキサム)の特長は、次の4つに集約される。
 1つめは、定植前の「苗シャワー処理」1回で、定植後約1カ月間にわたり高い防除効果が持続する魅力。
 2つめは、植物根部から吸収された有効成分が、速やかに葉へ移行。新たに展開した新葉など、植物体内のすみずみにまでムラなくいきわたるところ。
ジュリボフロアブル 3つめは、コナガ、アオムシ、ヨトウムシなどのチョウ目、ネギアザミウマ、ナモグリバエ、アブラムシ類など、幅広い害虫に対して効果を発揮する点。2つの有効成分が、幅広い殺虫スペクトラムに仕上げた。
 4つめは、身近にあるバケツなどで希釈し、ジョウロや動力噴霧機でセルトレイやペーパーポットに「苗シャワー処理」するだけの作業で、誰でも簡単に処理できることから、省力化に貢献する。
ジュリボ用1頭口 ちなみに、「苗シャワー処理」とは、ジョウロや動噴で、セルトレイやペーパーポットの苗に散布する灌注処理のこと。
 「ひと手間の愛情で、定植後約1カ月の防虫効果」が「ジュリボフロアブル」の開発コンセプトだが、製品の優れた特長とともに「苗シャワー処理」技術が車の両輪として、本剤を牽引する。
 「苗シャワー処理」の立て役者は、ノズル。「ジュリボ用1頭口」の愛称で親しまれ、シンジェンタとノズル分野で豊富な経験をもつヤマホ工業(和歌山県・日高郡)の技術の結晶と見られる。ノズルの2重構造は業界初。開発では、均一性の確保に傾注し、農薬のドリフト(飛散)問題などに挑んでいる(関連記事)。


(写真)
上:「ジュリボ」にも、日本農業に対するシンジェンタの想いが込められた
中:ジュリボフロアブル
下:ジュリボ用1頭口

(2010.04.21)