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【農薬工業会】
依然厳しい農薬出荷実績 植調剤で堅調な動き示す  農薬工業会

 農薬工業会は6月1日、「平成22農薬年度2月末出荷実績(暫定)」を発表したが、数量、金額ともに依然厳しい状況が続いている。
 その中で、分類ナシ分野(注1)の植調剤において、数量でほぼ横ばい、金額でかなり増加など、僅かだが明るい材料も見られる。3〜7月の出荷動向で、本年度の実績がほぼ固まる。

分類ナシ分野における21-22農年・2月末の比較 2月累計出荷では数量7万7000t(前年度比1万5000t減、83.6%)、金額1381億円(同155億4700万円減、89.9%)と数量で大幅に、金額でかなり減少した。
 使用分野別に見ると、数量で水稲(80.9%)・果樹(80.8%)、その他(80.8%、注2)は大幅に、野菜畑作・分類ナシはかなり減少した。
 金額では水稲(88.3%)・果樹(87.4%)その他(84.5%)はかなり大きく、野菜畑作はかなり減少したが、分類ナシは前年並みだった。
 種類別で見ると、数量では殺虫剤(84.8%)・殺菌剤(83.7%)・混合剤(84.2%)・除草剤(81.4%)でかなり大きく、金額では殺虫剤(89.6%)・混合剤(86.2%)・除草剤(86.8%)でかなり、殺菌剤でやや減少したが、植調剤は数量はほぼ前年並みで、金額ではかなり増加(107.6%)した。
 (注1)分類ナシ 使用分野の分類をしないもの。
 (注2)その他 非農耕地・林野・芝・ゴルフ場・家庭園芸。

21-22農年・2月末金額ベースの比較

 

(2010.06.02)