アグリビジネス

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【シンジェンタ ジャパン】
新生会社3事業をアピール  シンジェンタ ジャパン

消費コンサルの森田満樹さんも感激

 シンジェンタ ジャパンは7月6日、茨城県・牛久市の中央研究所に食品および報道関係者など多数を招き、新生シンジェンタ ジャパンの、技術革新を基軸とした3つの事業をアピールした。

3事業への注力を語る橋野開発本部長 3つの事業とは農薬の販売・防除計画の提案・支援を行う「クロッププロテクション」、種子製品の販売・啓発・支援を行う「野菜種子」、さらに花き・培地から家庭園芸までの「ローン&ガーデン」の3事業。
 特にシンジェンタ シードとの統合による種子事業の今後の展開を前面に出した。
 大きく変化している日本農業だが「生産性の向上は、私どもにに与えられた道(土俵)ではないか」と語るのは橋野洋二開発本部長。新生会社で「生産者や社会的ニーズ見合った製品開発」に向かって、ある時は所員を督励し、またある時は温かく見守る。
シンジェンタの粋を結集した技術に聞き入る参加者たち 世界90カ国以上で事業を展開し、2万5000人超の社員を擁しているシンジェンタ社。「今日も、ある地域でゲリラ豪雨がありました。災害に見舞われた方々にお見舞いを申しあげたいと思います」と温かい一幕もあった。
リスクコミュニケーションの重要性を語る森田さん なお、ツアーには消費生活コンサルタントの森田満樹さんも参加。散布作業にも初挑戦し、進化する技術革新に驚きを隠さなかった。
 「農業の将来および農薬の安全性」などで講演した森田さんは、「今後、いっそうリスクコミュニケーションの果たす役割が期待される」と結んでいる。

【解説】
 7月1日付けでシンジェンタ シードを吸収したシンジェンタ ジャパン。6日には、種子事業の将来的展望をもキッチリと披露した。
 生産者、流通業者、消費者に対してキメ細かなマーケティングを行い、その蓄積を研究開発にフィードバックしている。
 かつて、外資には「暖簾がない」という人もいたが、今回の中央研究所ツアー体験だけでも、同社が「新世代を生き抜く、独自の暖簾をつくった」との印象が強い。

(写真)
上:3事業への注力を語る橋野開発本部長
中:シンジェンタの粋を結集した技術に聞き入る参加者たち
下:リスクコミュニケーションの重要性を語る森田さん

(2010.07.07)