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【(株)サタケ】
早場米出荷で選別機「ピカ選」が好評  サタケ

 九州南部の早場米地区では既に新米の収穫が始まっている。鹿児島県ではカメムシ被害粒を(株)サタケ(佐竹利子代表)の「ピカ選」で選別除去し、米の品質向上の実現で注目されている。

ピカ選(FGS-2000) 鹿児島県の宇都宮肥料店では本業のかたわら、新米の収穫時期に乾燥・籾摺り・選別計量などの乾燥調製作業の請負業務を行っている。
 しかし例年、カメムシ被害粒や着色粒などで1等米にならない米もあることから、全量1等米に、との思いを込め、今年「ピカ選(FGS-2000)」を導入した。
 今年は長雨などの天候不順で、新米コシヒカリの収量がやや減少した。カメムシの被害も認められ(カメムシ被害粒混入率約0.3%)、被害粒を選別除去しないと全て2等米になるという状況だった。
 そこで「ピカ選」で選別したところ、被害粒は除去され、全量1等米となった。選別には、籾摺機の後に粒選別機を設置し、その後「ピカ選」を通す、いわゆる「籾摺機直結型の光選別作業」を実施したもので、「ピカ選」の選別・処理能力の高さが実証された。
 今年は全国的に異常降雨や猛暑に見舞われた。カメムシなどの病害虫被害をはじめ、高温障害による不良米の発生が懸念されており、「ピカ選」などによる高度の選別作業が不可欠となりそうだ。

(2010.08.10)