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【住友化学】
インドで農薬事業拡大 NCI社の株式取得  住友化学

 住友化学は12月17日、インド・ムンバイに拠点を置く農薬の製造・販売会社であるニューケミインダストリー社(NCI社)の全株式を取得し、同国での農薬事業拡大をはかると発表した。

 NCI社は1961年設立。インドでの住友化学の家庭用防疫薬と農薬の製造会社として、2000年に設立したSCエンバイロアグロインディア社の共同出資者であり、長年にわたって同社の事業運営に協力してきた。
 NCI社は、豊富で潤沢な農薬製品のポートフォリオを持ち、住友化学がインド市場で現在販売している既存製品を補完することが期待されている。
 住友化学は今回の買収を機に、人口の増加に対応した食糧増産によって、急速に拡大を続けているインドの農薬市場において、同事業のいっそうの強化・拡充をはかり、存在感を高めつつ躍進したい考え。
 住友化学の農薬事業は、ベトナムでの農薬直販開始、豪ニューファーム社との提携関係の強化など、アジアでのグローバル展開を加速させている。
 同社は、今後とも主要な農薬市場を中心に、開発・販売・製造・物流の拠点構築を含めた、農業化学事業のさらなるグローバル展開に積極的な攻勢をかける。

(2010.12.21)