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【住友化学】
微生物農薬原体の製造工場を米国に建設  住友子会社のVBC

VBC微生物農薬事業の基盤強化を推進

 住友化学が米国の100%子会社であるベーラントU.S.A.社を通じて100%出資しているベーラント・バイオサイエンス社(以下VBC、イリノイ州)はこのほど、微生物農薬原体の製造工場をアイオワ州に建設すると発表した。
 投資額は約150百万ドル(約128億円)で、2014年中の商業運転開始を予定している。

 VBCは、住友化学がアボット・ラボラトリーズ社から微生物農薬関連事業を買収し2000年に設立した会社で、微生物農薬・防疫薬の分野における世界のリーディングカンパニーとして、世界90カ国以上で事業を展開している。
 同社はこれまで、アボット・ラボラトリーズ社から独占的に原体の供給を受けてきたが、契約期間の終了を見据え、原体の生産手段について種々の検討を行った結果、製剤の委託先として長年にわたって提携している協力会社の隣接地に、原体製造工場を建設することにしたもの。
 新工場では、現在開発中である砂漠化や温暖化などに対応するための環境ストレス耐性付与剤など、新規分野の製品生産にも寄与することが期待されている。
 住友化学では、今後もVBCの微生物農薬事業の基盤強化を一層推進していくという。

(2011.05.09)