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【日本農業機械工業会】
輸出向けトラクタが好調  7月の農機生産・出荷実績

 日本農業機械工業会は7月の日農工統計(農機の生産・出荷実績)を発表した。

 全機種合計の出荷実績は376憶1600万円で前年同月比2%減。国内向けは5%減だが、輸出向けは3.4%増だった。1月からの累計は2551億1900万円で、前年同期比7.5%減。国内向け5.7%減で、輸出向け10.5%減だが、震災直後の3月累計ではそれぞれ7.9%減、14.9%減と落ち込んだが、4月以降は回復傾向にある。
 生産実績は380億3500万円で前年同月比6%減。国内向け11%減で、輸出向け3.7%増。1月からの累計は2397億5500万円で前年同期比8.2%減だった。
 7月単月の機種別出荷実績では、トラクタ、耕うん機、田植え機、防除機が販売金額で前年同月比プラスだった。
 好調だったのはトラクタ。186憶4800万円で前年同月比6.1%増。輸出向けの20馬力以下が651台で同30.7%増、同50馬力以上が3854台で同23.4%増と大きく伸びた。全体の在庫数量も1万29台で前年比13.7%減と売れている。
 日農工によると「輸出機種は、トラクタ、耕うん機、刈り払い機が中心で、トラクタは、ガーデントラクタとしてアメリカでの需要が高く、最も輸出比率が高い。近年は、タイではトラクタの需要が急速に拡大している」という。
 販売金額が前年同月比で減ったのは、コンバインが90億5500万円で10.4%減、刈払機が23億3500万円で同24.4%減だった。刈払機は在庫も前年比12.6%増となっている。

(2011.09.08)