無人ヘリによる農薬散布などの技術向上や作業の効率化、安全運転の啓発などと技術者らの情報交流を目的として毎年秋に開催されている競技大会は今年で20回目。全国各地24道県から、予選を勝ち上がってきた79チーム119人が出場した。
　競技は、オペレーターと合図マンのペアで標準散布飛行を行い、安定性、飛行速度・精度、安全確認などの技術を競うもの。今年は20回という節目の大会でもあり、来賓として農水省の高橋博・消費・安全局長が出席したほか、５大会ぶりに女子の部と複数ペアが出場した22道県による県別対抗戦を行った。
　優勝となる農林水産大臣賞を受賞したのは、栃木県の本間勲さん（オペレーター）、岡本教男さん（合図マン）のペア。ヤマハのRmax Type 2 Gを使い、オペレーター認証取得５年以内の人が出場した男子Ｂの部に出場した。女子の部（合図マンは男性でも可）では、静岡県の大塚遼子さん、小島章弘さんペアが農水省消費・安全局長賞を受賞、県別対抗戦は熊本県が１位だった。

（写真）
優勝した本間さん（檀上）、岡本さんペア

※高橋氏の「高」は正式には旧字体です。

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全受賞者は次の通り（▽受賞した賞・オペレーター、合図マン（県名）の順、敬称略）。
▽農林水産大臣賞・本間勲、岡本教男（栃木）
【男子Ａの部】
▽消費・安全局長賞・横町和憲、原崎徹（佐賀）
▽農林水産航空協会会長賞・梶原敏弘、松崎俊介（熊本）
▽全国産業用無人ヘリコプター協議会会長賞・片倉堅二、嶋貫勝一（山形）
【男子Ｂの部】
▽消費・安全局長賞・小林秀行、辻友和（三重）
▽農林水産航空協会会長賞・木村匡照、堀川雅義（熊本）
▽全国産業用無人ヘリコプター協議会会長賞・山内幸喜、新谷逸人（青森）
【女子の部】
▽消費・安全局長賞・大塚遼子、小島章弘（静岡）
▽農林水産航空協会会長賞・木村諭美野、横山浩太（岩手）
▽全国産業用無人ヘリコプター協議会会長賞・小林かおり、小林寛明（三重）
▽全国産業用無人ヘリコプター協議会会長賞・今関充晴、羽鳥晃洋（千葉）
【県別対抗戦】
▽１位・熊本
▽２位・青森
▽３位・栃木