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【住友化学】
除草剤が海外で好調  住友化学 第2四半期決算

 住友化学は10月31日、平成24年3月期第2四半期決算と、通期連結業績予想の下方修正を発表した。

 第2四半期連結累計の売上高は9982億8100万円で前年同期比0.9%増だが、当初予想の1兆円を下回った。
 営業利益は同1.9%増で540億3500万円と、予想の500億円を上回った。経常利益は489億9300万円(当初予想510億円)で同6%減、四半期純損失は27億1300万円(当初予想0円)で、ともに予想を下回った。
 健康・農業関連事業では、鶏・豚向けの飼料添加物であるメチニオンの販売が順調にのびたほか、園芸用を中心にした除草剤の販売が北米、豪州、ブラジルなどで好調だったため、売上高は同127億円増の1385億円、営業利益は同4億円増の148億円だった。そのほか基礎化学品、石油化学品は好調だったが、医薬品、情報電子化学品は円高の影響などを受けて大きく売上高を落とした。
 通期の連結業績予想は、情報電子科学の需要減少のほか、国産ナフサ価格を前回発表時の1klあたり6万1000円から5万5500円(下期は同5万4000円)へ、為替相場を1米ドル82.5円から79円(下期は77.5円)へそれぞれ引き下げたことにより、下方修正した。
 売上高は前回発表から1000億円減り2兆200億円、営業利益は50億円減り750億円、経常利益は150億円減り720億円、当期純利益は110億円減り100億円、1株あたり当期純利益は6.73円減り6.12円となった。売上高と経常利益は前年比を上回る見込みだが、営業利益、当期純利益はそれを下回る予想となった。

(2011.11.07)