アグリビジネス

アグリビジネス

一覧に戻る

【村上農園】
豆苗需要が急増 村上農園が増産を前倒し

 「豆苗」の2月の出荷数が過去最高を記録したと(株)村上農園(本社・広島市)が3月14日発表した。

 豆苗はエンドウ豆の若葉や新芽のこと。内食化や節約化が高まる中で、リーズナブルで使い易い野菜として着実に需要を伸ばしている。今年は1月からの野菜の値上がりで、緑色葉物野菜の代替品として売れ行きが急増。
 同農園では2月の出荷数が250万パックと最高を記録。前年同月比240%と大幅な伸びを示している。野菜が高い時に、年中価格が安定している豆苗を買った消費者が「おいしさ」「料理の汎用性」「高い栄養価」などを認識してリピート購入をするようになったためと同社は分析している。
 これを受けて昨年末に山梨北杜生産センター(最大生産能力月間300万パック)を新設した同社は計画を前倒ししてパッケージラインを増設。さらに原料となるエンドウ豆種子の緊急輸入もした。
 2014年に建設予定の豆苗専用の関西新生産センターについても計画を前倒しする準備に入っている。
 豆苗は中国では高級食材。残った根と豆の部分を水に浸しておくと、一週間程度で再収穫できる。

【村上農園】売上高32億円(2011年12月期)カイワレ大根、スプラウト、豆苗など発芽野菜の生産・販売。生産センターは千葉、神奈川、静岡、山梨、三重、広島、福岡。


(関連記事)
発芽野菜の安全アピールへ 村上農園が定期検査とデータ公表始める (2011.08.01)

(2012.03.19)