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【日本農薬】
上海に100%出資の現地法人設立 中国での事業拡大めざす  日本農薬

 日本農薬は4月18日、中国・上海に農薬の輸出入・販売・普及を行う現地法人「日農(上海)商貿有限公司」を設立したと発表した。同社が100%出資の子会社を海外に設立するのは、米国、イギリスに次いで3社目。

 日本農薬は従来、中国の上海市に駐在員事務所を開き、現地の販社を通じて同社製品の販売や技術の普及支援活動を行っていたが、今後の同国内での事業拡大をめざし、事務所を閉鎖し現地法人へと格上げすることとした。
 現在、中国国内で販売している同社製品としては、日本では水稲の育苗箱処理やウメ、ブドウ、モモなど果樹の白紋羽病に適用のある殺菌剤「フジワン」、野菜・果樹・茶のチョウ目害虫などに幅広い適用を持つ殺虫剤「フェニックス」の2剤の人気が高い。今後もこの2剤を中心に販売拡大と従来の普及支援活動を推進していくほか、さらに現地市場ニーズに合った新たな製品開発も行う予定だ。
 現地法人はすでに2011年12月に設立されており、本年7月の営業開始をめざしている。

【日農(上海)商貿有限公司 概要】
▽代表者 董事長・細田秀治氏(日本農薬取締役兼執行役員、海外営業本部長)
▽資本金 800万人民元
▽出資比率 日本農薬(株)100%
▽営業開始日 2012年7月(予定)

(2012.04.26)