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【日本曹達】
国内、海外ともに農薬販売伸びる  日本曹達

 日本曹達は5月11日に平成24年3月期決算を発表した。農業化学品事業は輸出増などで前年を上回ったものの、化学品事業や商社事業が伸び悩み、全体としては前年に続き減収減益となった。

 売上高は1211億1800万円で前年より21億2000万円(1.7%)減、営業利益は47億6000万円で同3000万円(0.6%)減、経常利益は93億6500万円で同2億円(2.2%)減だったが、当期純利益は70億4400万円で同15億円(27%)増だった。当期純利益が増加したのは、特別損失が減ったため。
 農業化学品事業では国内、輸出ともに売り上げを伸ばした。国内向けでは園芸用殺菌剤「ベフラン」、殺虫剤「モスピラン」などが伸びた。「モスピラン」は23年12月に新たに顆粒水和剤を上市したことで売り上げを伸ばした。輸出向けでも「モスピラン」が伸びたほか、殺ダニ剤「ニッソラン」、うどんこ病用の殺菌剤「パンチョ」などが好調だった。売上高は365億7400万円で同2億円増、営業利益は21億2400万円で同3億5400万円増だった。
 次期は為替レートを1ドル80円と想定し、売上高1350億円、経常利益78億円と増収増益を見込んでいる。


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