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【農薬工業会】
非農耕地向けの農薬が販売好調 5月末農薬出荷実績

 農薬工業会は7月19日、平成24農薬年度5月末出荷実績(暫定)を発表した。
 5月末までの累計は、数量が前年同期比1800t,kl(1.2%)増の14万7000t,kl、金額が同75億円(3%)増の2602億円と、数量、金額ともに3カ月連続で前年同期比を上回った。

 数量は野菜・畑作用が前年同期比を4.1ポイント下回ったが、水稲用、果樹用はほぼ前年並み。金額ではすべての使用分野で前年を上回った。
 前年同期に比べて数量・金額ともに増加しているのは、非農耕地・林野・芝・ゴルフ場・家庭園芸向けのその他用で、特にその他用の殺虫殺菌混合剤は、23年5月末で370t,kl、2億4600万円だったが、今回の発表ではそれぞれ1488t,kl、8億7800万円に増えている。
 種類別の売り上げでは、殺菌剤が560億円で前年に比べて0.6ポイント減、植物調整剤が同8.9ポイント減だったが、そのほかはすべて前年同期を上回った。
 殺虫剤、殺虫殺菌混合剤の売り上げはともに5ポイント以上のびているが、特に果樹用の殺虫殺菌混合剤が3億6700万円で同71.5%増と大きくのびた。農水省が発表している病害虫発生予察では、今年は果樹カメムシの飛来が多いとして注意を呼びかけている。
 除草剤は954億円で同3.1%増だが、果樹用が67億円で同4.9%増と好調。水稲用は585億円で1.2%増だった。

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