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【井関農機】
「国内での事業をきっちり 疎植栽培に注力」木村典之新社長が会見  井関農機

 井関農機は8月30日、木村典之新社長の共同記者会見を開いた。木村社長は営業畑出身者としては、初のトップ就任となった。

会見に臨んだ木村新社長 会見で木村社長は「現場力を最大限に発揮していく必要がある。それを踏まえ会社一丸となれるような組織づくりをしていくことが、社長の仕事だと思う」と抱負を語った。
 市場状況では、国内農機市場は普及限界にきており、長期的には微減傾向が続くものと見ている。ヰセキは国内依存度の高い企業であり、「国内での事業をきっちりやっていく。低コスト応援型農機も揃っているが、ソフト面では疎植栽培に注力していく」、と国内での取り組み状況を説明した。
 海外での主市場は欧米だが、輸出を開始して40年、中国に進出して10年が経過した。海外では低価格商品が求められており、韓国商品の進出や、中国での補助金の支給方式の変更などもあり、厳しい状況にあることなども述べた。
 また「当社は農機専業メーカーであり、専門性に磨きをかけニーズに対応していく。世界的に食料供給の絶対量は不足している。ヰセキブランドの果たす役割は更に大きくなっていくものと思う」と会見を締めくくった。
 木村社長のモットーは「努力なくして成功なし」と「実践躬行」。趣味は映画鑑賞、読書、音楽、ゴルフと多彩。

(写真)
会見に臨んだ木村新社長

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