アグリビジネス

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【日本能率協会】
最新技術を現場に繋ぐ「アグロ・イノベーション2012」開催

 実用化された農業関連の新技術を展示・紹介する「アグロ・イノベーション2012」(主催:一般社団法人日本能率協会)が、11月14日〜16日の3日間、東京ビッグサイト東ホールで開かれた。

ニューロングのブース 今年の「アグロ・イノベーション」には、135社・団体が出展。隣接会場の「アグリビジネス創出フェア」(農林水産省主催)は、大学・研究機関などが開発した最新技術の実用化を図るもので、今年は「アグリテクノウイーク」として同展との共催となった。
 ニューロング(株)が出展したNK-12型新型粘着テープ結束機は、従来機のチェーン駆動のかわりにカム駆動を採用したもので、チェーンの弛みなどもなく、機械調整が容易となった。また結束シロが従来の半分でも可能となり、包材コストの削減を実現した最新鋭機だ。
 (株)ケット科学研究所は、そばの水分と容積重を同時に測定できる「そば水分計」(電気式穀粒計)や、もち玄米の胴割れを目視で確認できる「もち胴割透視器(試作器)」などを出展した。
もち米胴割透視器 もち玄米の胴割れは、搗精の歩留まりだけでなく、食味や外観、もちの品質にも影響する。うるち玄米の胴割れは目視判別できるが、もち玄米の胴割れは、目視では判別不可能だった。
 この製品は(独)農研機構食品総合研究所と共同開発したものだ。
 井関農機(株)は、コンパクトで無洗米から多彩な分搗き精米を選択できるコイン精米機と、低コスト稲作農業の決め手ともいわれている37株疎植栽培技術を展示・紹介した。
 同展事務局では期間中、約1万人の来場者を見込んでいる。

(写真)
上:ニューロングのブース
下:もち米胴割透視器

(2012.11.16)