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【森下仁丹、大阪府立環境農林水産総合研究所】
牛へのカプセル投与技術開発へ 仁丹などが支援受けて

 森下仁丹と大阪府立環境農林水産総合研究所は、牛に対するカプセル投与技術の共同研究を計画し、地方独立行政法人科学技術振興機構の開発課題として採択されたと11月30日発表した。

 同社は腸溶性のシームレスカプセルを応用して医薬品、健康食品の分野で各種製品を出してきたが、今回はその技術を発展させ、酪農、肉牛飼育など畜産分野での製品開発に取り組み、牛の腸まで有効成分を届けることのできるカプセルの完成を目指す。
 酪農分野では乳牛の遺伝的な改良が進み、生産乳量も増えているが、それに伴う栄養要求量の増加とともに牛の負担が増え、病気が多くなっている。
 このためカプセルを用いて、牛の疾病予防や腸内の病原性微生物を除く有効成分を腸に届けることができれば、経口という簡便な方法で問題解決につながると期待されている。
 事業名は平成24年度研究成果最適展開支援プログラム。課題名は牛への機能性物質バイパス投与技術の開発。期間は25年1〜11月。


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