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【哲学者・立教大学教授】
内山 節 氏

 「社会とはさまざまな生命活動がつながり合っているもの。1人で勝手にできない。それぞれの生命活動を分かち合ってみんなでうまく生きて行く社会が協同社会であり協同組合運動の原点だ。」
 「女性パワーが協同組織を支えます」をテーマに東京都内で7月6日に開かれた「第88回国際協同組合デー記念中央集会」で記念講演を行った。

 「現在はお金による交換が強大になってすべてを支配し、生命活動が見えなくなった。トマトもきゅうりも農家の生命活動なのにひたすら商品となり価格しか見なくなった。
 言い換えれば、すべてのものは道具であるといい切れる社会が協同社会。道具やシステムに人間が振り回されてはいけない。
 協同組合も経済的行為が中心だから何のための協同組合だったかのか、原点を絶えず点検しなければどうしても組織維持に走ることになる。生命活動が見えるかどうかが課題ではないか。」

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(2010.07.26)