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【JAあつぎ代表理事組合長】
井萱 修己 氏

 「夢ある未来へ 人とともに、街とともに、大地とともに・・・」を組合理念とするJAあつぎ。井萱組合長は「組合員のために、地域のために、とは言わないようにしています。いちばん意識しているのは『○○とともに』です」と話す。

 信用・共済と資産管理事業がJAの中心事業となり、その利用の多くを占める組合員が高齢化するなか、次世代とJAとの関係ができていないとして本来の原点である農業協同組合のあるべき姿に戻ろうとの考えで地域農業の振興に向け地域農業対策課の新設、次世代の農業後継者のための農業塾の開講、有害鳥獣被害対策や営農指導員を中心とした営農指導事業の強化など、今までやっていなかったことに力を入れて取り組んできた。
 管内のほとんどは小規模な兼業農家だが、「農業をベースに総合事業を展開するのがJA。農業に力を入れなければ、歌を忘れたカナリアだ」と改めて考えたという井萱組合長。
 「JA自体は組合員によって作られているものですが、事業や運動を展開するには地域との協働(協同)が不可欠。ただしJAが地域づくりに貢献するというとき、それは組合員や地域と一緒になって、ということ」だと語る。


(関連記事 【JAは地域の生命線】「農業が軸」はJAの生命線 JAあつぎ

(2012.12.14)