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【NPO植物工場研究会理事長】
古在 豊樹 氏

 「一定の収入を安定して確保し、気象に影響されない農業ができるのが植物工場」だと、植物工場の可能性や強みについて語った。

 古在氏は昭和18年東京都生まれ。40年に千葉大学園芸学部園芸学科を卒業し、47年東京大学大学院農学系研究科博士課程を修了。その後、オランダ留学などを経て、平成2年千葉大学園芸学部教授、17年同大学長に就任した。現在はNPO植物工場研究会理事長として、農業環境工学などの専門分野で数多くの研究を行っている。
 植物工場は、都市近郊の狭い土地でも大きな売り上げを出せること、技術開発が進みLED(発光ダイオード)の価格が安くなったことなどから、「内的、外的ニーズから植物工場が普及してきた。今日の環境問題、あるいは経済、社会状況からみて、自然の成り行きだ」という。
 また、「植物工場は、従来と全く異なった商品の開発につながる可能性がある」と期待する。「例えばカブ。葉っぱはおいしくないので捨てられるが、間引きするときのようなミニカブを作ると、全部食べられる。同じ野菜でも、まったく別の商品だと考えるべき」。さらには光の波長を変えることで、野菜の機能性成分を調整したり、特定の栄養素を高めることもできるという。「植物工場でつくる野菜は、従来の野菜とは異なる商品で、新しいマーケットをつくる。まだまだ研究と改良の余地がある」と、さらなる発展と技術革新に期待を寄せている。

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(2013.08.21)