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土づくりの徹底などに大賞

 −環境保全型農業推進コンクール (3/4)

 全国環境保全型農業推進会議(会長、松本聰秋田県立大学教授)は3月4日、「第13回全国環境保全型農業推進コンクール」の受賞者を発表した。応募61の中から8点が大賞(農水大臣賞)に選ばれた。受賞理由は次の通り。 ○岩手町認定農業者協議会(岩手県)  エコファーマー導入面積310ha、特別栽培面積69haと大規模だ。また作物も水稲、果樹・野菜と広範囲である。食農教育や地元産の農産物PRなど幅広い活動をしている。 ○伸萌ふゆみずたんぼ生産組合(宮城県大崎市)  収穫後の水田を渡り鳥の休息地として活用するため不耕起栽培と、化学肥料・化学合成農薬不使用...

 全国環境保全型農業推進会議(会長、松本聰秋田県立大学教授)は3月4日、「第13回全国環境保全型農業推進コンクール」の受賞者を発表した。応募61の中から8点が大賞(農水大臣賞)に選ばれた。受賞理由は次の通り。
岩手町認定農業者協議会(岩手県)
 エコファーマー導入面積310ha、特別栽培面積69haと大規模だ。また作物も水稲、果樹・野菜と広範囲である。食農教育や地元産の農産物PRなど幅広い活動をしている。
伸萌ふゆみずたんぼ生産組合(宮城県大崎市)
 収穫後の水田を渡り鳥の休息地として活用するため不耕起栽培と、化学肥料・化学合成農薬不使用を組み合わせた技術に取り組み、生き物調査も実施している。
栗田温室農園(群馬県吉岡町)
 化学肥料を使わずに有機質の資材と肥料による土づくりを30年以上も実践している。化学合成農薬を極力使わない栽培で土壌消毒や輪作も必要とせず、トマトを連作している。
JAとぴあ浜松PCガーベラ販売部会(静岡県浜松市)
 物理的・耕種的防除法の導入で化学合成農薬・肥料に依存しない農業を確立した。「花育」を実施して環境保全型農業の重要性もPRしている。
さんぶ野菜ネットワーク(千葉県山武市)
 交流と食育の実践を通じて早くから消費者と「顔の見える関係」を確立してきた。有機農産物の販路拡大や加工分野(ニンジン・ジュース)への進出にも積極的だ。
JA東びわこ稲枝酒粕米部会(滋賀県彦根市)
 酒造会社が提供した酒粕を肥料に農業者がコメを作り、そのコメで酒を造るという新たな循環型のコメづくりを食品産業と農業団体が一体となって創造した。
野木武タケチャンファーム(京都府京丹後市)
 バイオマスガスの発電施設から出る残さをたい肥に利用する実証を請け負うなど市の施策に協力し、また農業経営の中でできる温室効果ガス排出抑制も実践。
おおや高原有機野菜部会(兵庫県養父市)
 地元生協との契約栽培を軸に組合員らの産地見学や農作業体験を受け入れている。新規の取り組みがすべて周辺の有機農業者への刺激になっている。
 大賞に次ぐ優秀賞(全中会長賞)は
JA苫前特定蔬菜生産部会メロン部門(北海道)
うご農協(秋田)
千葉東部地区出荷組合連合会(千葉)
呉羽梨産地活性化推進委員会(富山)
JAあいち豊田梨部会(愛知)
JAさが佐賀みどり支部ちんげん菜部会(佐賀)
JA玖珠九重ピーマン部会(大分)
北中城村果樹生産振興会(沖縄)     以上8点。
 ほかに全国推進会議会長賞(優秀賞)8点、全国有機農業推進委員会会長賞(同)6点などがある。表彰式は地方ブロックごとに開く。コンクールは農水省、全中、日本生協連が後援。

(2008.03.06)