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純農業地域の農地価格、13年連続で下落

−全国農業会議所の調査結果 (3/19)

 全国農業会議所は3月19日、平成19年田畑売買価格に関する調査結果を公表した。これによると、純農業地域の農用地区域の農地価格は、全国平均で中田価格が10a当たり147万円で前年比2.3%の下落、中畑価格が101万4000円で同2.2%下落しており、中田、中畑価格ともに平成7年以降13年連続の下落となった。下落率は、前年(中田3.1%、中畑3.3%)よりは小さかった。  同調査は昭和31年から毎年行っており、今回で51回目。これまでの最高価格はいずれも平成6年で、中田が200万2000円、中畑が137万8000円だった。最高価格に対し、平成19年はそれぞれ27%、26%下落した。 ...

 全国農業会議所は3月19日、平成19年田畑売買価格に関する調査結果を公表した。これによると、純農業地域の農用地区域の農地価格は、全国平均で中田価格が10a当たり147万円で前年比2.3%の下落、中畑価格が101万4000円で同2.2%下落しており、中田、中畑価格ともに平成7年以降13年連続の下落となった。下落率は、前年(中田3.1%、中畑3.3%)よりは小さかった。
 同調査は昭和31年から毎年行っており、今回で51回目。これまでの最高価格はいずれも平成6年で、中田が200万2000円、中畑が137万8000円だった。最高価格に対し、平成19年はそれぞれ27%、26%下落した。
 ブロック別では、中田はすべてのブロックで下落し、中畑は中国の横ばいを除き、すべてのブロックで下落した。下落幅は、中田、中畑とも大都市圏の関東(4.1%、5.4%)、東海(6.7%、5.6%)で大きい。
 中田で最も高いのは東海の251万9000円、最も安いのは北海道の28万4000円。中畑では最も高いのは東海の224万7000円、最も安いのは北海道の13万円。
 価格の下落要因は、中田では「米価など農産物価格の低迷」(43.1%)が最も大きく、次いで農業に対する先行きの見通しが立たないことなどによる「農地の買い手の減少」(17.7%)、「生産意欲の減退」(13.6%)など。中畑では「農地の買い手の減少」(28.0%)が最も大きく、次いで「農産物価格の低迷」(22.8%)、「生産意欲の減退」(16.1%)などがあがっている。
 また、都市的農業地域の市街化調整区域の農用地区域の農地価格は、全国平均で中田が519万9000円で前年比5.2%の下落、中畑が489万2000円で5.3%下落した。下落率は前年(中田3.1%、中畑4%)より大きい。中田、中畑とも15年連続で下落した。ブロック別には、中田、中畑とも大都市圏の関東に加え、北信の下落幅が大きい。
 価格の下落要因は、中田、中畑とも「農地の買い手の減少」が最も多く(35%、45.3%)、中田では「米価など農産物価格の低迷」(22.2%)、中畑では「生産意欲の減退」(13.5%)が続いている。

(2008.03.25)