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国際価格高騰でミニマム・アクセス米の輸入数量未達に

〜義務違反か検討 −農水相 (5/13)

 若林農水大臣は13日の閣議後の記者会見で、4月22日に農水省が実施した平成19年度ミニマム・アクセス(最低輸入量)米の入札で、米の国際価格の急騰により不落札分があり、19年度の輸入量が設定数量の76万7000玄米トンに達していないことについて「法的な義務違反にはならないだろうと思う」としたうえで、「外務省など関係方面とよく相談をして対応したい」と述べた。  ミニマム・アクセス米の輸入義務については、平成6年5月27日の衆議院予算委員会で「輸出国が凶作で輸出力がなく輸入が困難な例外的なケースでは、輸入数量が設定数量に満たない場合でも、WTO協定上の法的義務違反にならない」との政府統...

 若林農水大臣は13日の閣議後の記者会見で、4月22日に農水省が実施した平成19年度ミニマム・アクセス(最低輸入量)米の入札で、米の国際価格の急騰により不落札分があり、19年度の輸入量が設定数量の76万7000玄米トンに達していないことについて「法的な義務違反にはならないだろうと思う」としたうえで、「外務省など関係方面とよく相談をして対応したい」と述べた。
 ミニマム・アクセス米の輸入義務については、平成6年5月27日の衆議院予算委員会で「輸出国が凶作で輸出力がなく輸入が困難な例外的なケースでは、輸入数量が設定数量に満たない場合でも、WTO協定上の法的義務違反にならない」との政府統一見解が示されている。WTOでわが国の見解通り認められるかが今後の焦点となる。

(2008.05.14)