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家きんの飼養衛生管理が引き続き必要

 −鳥インフル対策 (5/10)

 秋田県十和田湖と北海道野付半島、サロマ湖で発見された死亡した白鳥から、H5N1亜型の高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されたことが5月10日までに確認されているが、この3例のウイルスは遺伝子解析の結果、ほぼ同じ株であると13日に開かれた農水省の家きん疾病小委員会で報告された。  また、過去に国内で分離された高病原性ウイルス(16年発生の山口県での分離株、19年発生の宮崎県での分離株)とは、遺伝子レベルで異なっていることや、インドネシアやベトナムで流行しているウイルスとも異なることが判明した。  同委員会委員長の嘉田宏北大大学院教授は、今回検出されたウイルスについて...

 秋田県十和田湖と北海道野付半島、サロマ湖で発見された死亡した白鳥から、H5N1亜型の高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されたことが5月10日までに確認されているが、この3例のウイルスは遺伝子解析の結果、ほぼ同じ株であると13日に開かれた農水省の家きん疾病小委員会で報告された。
 また、過去に国内で分離された高病原性ウイルス(16年発生の山口県での分離株、19年発生の宮崎県での分離株)とは、遺伝子レベルで異なっていることや、インドネシアやベトナムで流行しているウイルスとも異なることが判明した。
 同委員会委員長の嘉田宏北大大学院教授は、今回検出されたウイルスについて、これまでに日本国内に侵入したウイルスとは違う「別系統が入ってきたと考えていい」と話した。また、3例とも同じ場所で同タイプのウイルスに感染したと考えられるという。
 高病原性鳥インフルエンザに感染すると、2〜3日で死亡するとされていることから、今回のウイルスが日本国内にもたらされたのは「ついさっきというぐらい近い時期」だと指摘したが、水温が上昇する季節のためウイルスが不活化することから、このウイルスが国内に「蔓延しているとは思えない」と話し散発的な事例にとどまる可能性を示唆した。
 ただ、インフルエンザウイルスは東南アジアや熱帯地域では夏にも感染がみられることから「鳥インフルエンザウイルスは1年を通して環境中に存在してもおかしくない」と指摘、同日の委員会では養鶏農家にとっては警戒が必要で引き続き「飼養衛生管理の徹底」と「水際検疫の強化」などの防疫措置の継続が必要とされた。

(2008.05.16)