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たゆまぬ努力讃えて共済優績組合を表彰

−JA共済連

JA共済優績組合表彰式 (15日、東京・日本橋浜町の明治座) 大賞はJAとぴあ浜松とJAあいち豊田に贈られた 郵政民営化によるかんぽ生命保険の発足や、銀行窓口での保険商品販売の全面解禁など共済・保険業界の競争はいっそう激しくなっている。その中で平成19年度のJA共済は、生命共済と建物更生共済の新契約実績が保障金額の合計で31兆円を超え、2年ぶりに30兆円の大台を回復した。とりわけ生命共済は目標を大きく上回り、自賠責共済も全国目標を達成した。 こうした活動をリードして優れた実績を挙げたJAを表彰するJA共済連の「平成19年度JA共済優績組合表彰式」が5月15日、東京・日本橋浜町の明治座で開かれ...

JA共済優績組合表彰式(15日、東京・日本橋浜町の明治座)
JA共済優績組合表彰式
(15日、東京・日本橋浜町の明治座)
大賞はJAとぴあ浜松とJAあいち豊田に贈られた
大賞はJAとぴあ浜松とJAあいち豊田に贈られた

郵政民営化によるかんぽ生命保険の発足や、銀行窓口での保険商品販売の全面解禁など共済・保険業界の競争はいっそう激しくなっている。その中で平成19年度のJA共済は、生命共済と建物更生共済の新契約実績が保障金額の合計で31兆円を超え、2年ぶりに30兆円の大台を回復した。とりわけ生命共済は目標を大きく上回り、自賠責共済も全国目標を達成した。
こうした活動をリードして優れた実績を挙げたJAを表彰するJA共済連の「平成19年度JA共済優績組合表彰式」が5月15日、東京・日本橋浜町の明治座で開かれた。受賞組合の関係者ら約1500人が集って、野村弘JA共済連会長から、JA共済大賞に輝いた2JAをはじめ、延べ437JAの会長・組合長に表彰状を贈り、また9JAに特別感謝状、2JAにみどり国民年金基金感謝状を贈った。
1部の部門で重複して受賞するJAがあるため実数は表彰が305JA、特別感謝状の単独受賞が1JAとなる。
野村会長は開会あいさつで生命・建更・自賠責共済の新契約実績に加えて年金共済でも前年以上を確保したことや、医療系共済と自動車共済にも積極的に取り組んだとし、一方、支払った共済金についても報告。こうした成績をおさめたのも「受賞組合をはじめ全国のJA役職員のたゆまぬ努力のおかげです」と感謝した。
20年度の普及活動については「3Q訪問プロジェクト」を全国的に浸透させたいとし、JA共済の理念である「相互扶助の精神」にもとづき、これまで以上に組合員・利用者との「絆の強化と仲間づくり」を進めていきたいと強調した。
来賓あいさつではJA全中の宮田勇会長(廣瀬竹造副会長代読)が「JA共済は利用者満足度の向上を実現する事業を展開して着実に実績を挙げている」と評価。20年度の方針で「コンプライアンスの徹底と丁寧かつ誠実な事業展開」を打ち出していることに期待を表明した。
次いで上原寿宰理事長が表彰規定などにもとづいて受賞組合を選んだことなど審査報告をした。
表彰式では受賞組合の代表が登壇し、表彰状が贈られるたびに会場から、その栄誉を讃える大きな拍手が湧いた。
この日の司会はNHKの元アナウンサー須磨佳津江さんらが務めたが、式の後、最高の賞であるJA共済大賞に輝いたJAとぴあ浜松の木下正美会長とJAあいち豊田の奥田克也組合長にインタビュー。感想や成果を挙げた“秘訣”などを聞いた。
JAとぴあ浜松は3年連続の大賞というかつてない栄誉だけに木下会長は「今年も受賞と聞いてびっくりしました。感激です。受賞に至ったのは、早くからLA体制を整備しながら恒常推進を続けてきた結果だと思います。LAインストラクターが情熱的にLAを育成してきたといった特徴もありますが、要するに全組織を挙げて取り組んできた成果です」と答えた。

エールを送る女優の仲間由紀恵さん
エールを送る
女優の仲間由紀恵さん

またJAあいち豊田の奥田組合長はトヨタ自動車の城下町という地域経済の状況を背景として指摘しながら「長く続けてきたLA活動がマンネリに陥らないようにとLAたちの質を高めてきました。やりがいがあるようにとモチベーションを高める対策もとりました。今回の受賞をステップに、さらに新たな共済事業のあり方を検討していきます」などと話した。
表彰式に先立って、JA共済のイメージキャラクターである女優の仲間由紀恵さんが華やかな衣装で登場。「晴れの受賞おめでとうございます」と祝辞を贈った。また須磨さんとのトーキングでJA共済のコマーシャル撮影の裏話などを披露。「私もJA共済をいっそう盛り上げていけるようにがんばります」と元気いっぱいだった。最後は主演のテレビドラマ「ごくせん」のせりふ「ファイト、オー!」で締めくくった。

【JA共済大賞】 (2組合)
JAとぴあ浜松(静岡県)
JAあいち豊田(愛知県)
【特別優績表彰】 (18組合)
JAいるま野(埼玉県)、JA横浜、JAさがみ、JA秦野市(神奈川県)、JA岐阜市、JAめぐみの(岐阜県)、JA遠州中央(静岡県)、JAなごや、JAあいち三河(愛知県)、JA京都(京都府)、JAたじま(兵庫県)、JA奈良県(奈良県)、JA岡山市(岡山県)、JA粕屋、JA福岡市東部、JA福岡市、JA福岡八女(福岡県)、JA佐賀県(佐賀県)

野村弘JA共済連会長あいさつ

訪問活動量の向上目指す

野村弘JA共済連会長

農業を取り巻く環境は依然として厳しく、JA共済事業においても、かんぽ生命保険の発足、銀行窓口での保険商品販売の全面解禁など競争がいっそう激しさを増した。
このような中、平成19年度は今次JA共済3か年計画の初年度として多様化するニーズにこたえるためJA役職員が一丸となって取り組んだ。
この結果、生命共済・建物更生共済は合計保障金額で31兆1520億円を挙績し、生命共済と自賠責共済では全国目標を達成。年金共済でも前年実績以上を確保した。また医療系共済・自動車共済に積極的に取り組み、ニューパートナー獲得に力を注いだ。
支払った共済金は満期共済金・事故共済金の合計が3兆8278億円余りとなり、全国の組合員・利用者に役立った。
20年度は事業基盤の再構築を図り、「組合員・利用者に選ばれ、信頼されるJA共済」の実現に向け、組合員・利用者とのコミュニケーションの強化と訪問活動量の向上を目指すこととし、この具体策として「3Q訪問プロジェクト」を浸透させる。
また昨今の事業経営にとって重要なコンプライアンスの徹底とともに、丁寧かつ誠実な活動により、利用者満足度の向上を図る。

(2008.05.19)