農政・農協ニュース

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小中学校に食育テキスト

 (社)日本酪農乳業協会(Jミルク)は5月28日の総会で、第二次中期三ヶ年計画と20年度事業計画を決めた。

 昨年度までの第一次計画では、毎日3回牛乳を飲もうという「3−A−Day運動」を中心に牛乳・乳製品の普及活動をしたが、認知度が低く大きな成果は上げられなかった。また18年から人口が減少に転じ、牛乳を最も消費する小中学生世代が今後3年間で30万人も減少する見通しだ。
 これらを踏まえて、第二次計画では牛乳・乳製品の消費拡大学校給食牛乳の新たな推進と中学校卒業後の消費対策酪農乳業の一体的な課題解決、の3点を目標として取り組む。
 今年度の事業計画の中では、消費拡大として「ミルクって、サプリかも。」をキーメッセージに牛乳の有用性や機能性をPRすることや、6月1日を牛乳の日、6月を牛乳月間と定めて各種のイベントや普及活動を進める。学校給食対策と卒業後の対策については、小中学生と教員向けに酪農・牛乳を中心にした食育テキストの作成と配布、栄養士や給食調理員を対象にした牛乳消費拡大のための研修会の開催などがある。酪農乳業の一体的な課題解決としては、消費・需要動向の情勢分析と情報開示をタイムリーに行い、データベースの整備やブロック説明会の開催などを行う。
 その他中期計画には、引き続き「3−A−Day運動」を実施すること、酪農乳業の体験学習や牛乳料理講習会などの食育支援、生乳取引の情報を整理した「酪農乳業レポート」の作成や生乳検査認証制度の21年度の確立を目指すことなどを盛り込んだ。

(2008.06.05)