農政・農協ニュース

農政・農協ニュース

一覧に戻る

業界の活性化めざし「牛乳の日」に記念行事を開催

−日本酪農乳業協会

祝辞を述べる 若林農水大臣 牛乳大使に任命された 立松和平氏 (社)日本酪農乳業協会は、6月1日「牛乳の日」に、乳業業界6団体((社)中央酪農会議、(社)日本乳業協会、(社)全国農協乳業協会、全国乳業協同組合連合会、(社)全国牛乳流通改善協会、全国牛乳商業組合連合会)と協同し、酪農・乳業業界の活性化を図るため、東京・有楽町周辺で記念式典・各種イベントを開催した。 「牛乳の日」は、FAOが「世界牛乳の日」として制定していたものを、日本でも導入したもので、日本で「牛乳の日」をメインにして各種イベントを展開するのは初めてのことになる。 業界団体では、配合飼料の高騰や原油高などを背景に、牛乳を取り巻...

祝辞を述べる若林農水大臣
祝辞を述べる
若林農水大臣
牛乳大使に任命された立松和平氏
牛乳大使に任命された
立松和平氏

(社)日本酪農乳業協会は、6月1日「牛乳の日」に、乳業業界6団体((社)中央酪農会議、(社)日本乳業協会、(社)全国農協乳業協会、全国乳業協同組合連合会、(社)全国牛乳流通改善協会、全国牛乳商業組合連合会)と協同し、酪農・乳業業界の活性化を図るため、東京・有楽町周辺で記念式典・各種イベントを開催した。
「牛乳の日」は、FAOが「世界牛乳の日」として制定していたものを、日本でも導入したもので、日本で「牛乳の日」をメインにして各種イベントを展開するのは初めてのことになる。
業界団体では、配合飼料の高騰や原油高などを背景に、牛乳を取り巻く市場環境が厳しい状況にあることを受け、酪農乳業業界の置かれている厳しい現状と、それに対するさまざまな取り組み姿勢を、消費者と触れあう機会を持つことで理解してもらうことを目的にしたものだ。
6月1日は正午から、東京国際フォーラムで「牛乳の日」記念式典を開催。若林農水大臣は「昨今は飲用の牛乳量が減少し、飼料価格が高騰するなど日本の酪農は厳しい状況にある。牛乳に対する国民の関心を一層高めるため、『牛乳の日』を制定した。酪農乳業の益々の発展を祈念する」と祝辞を述べた。続いて牛乳功労賞表彰式が行われ、作家の立松和平氏らが、牛乳大使に任命された。

記念式典

業界展望フォーラムには、日本を代表する乳業大手4社のトップ、明治乳業(株)の浅野茂太郎社長、森永乳業(株)の古川紘一社長、雪印乳業(株)の高野瀬忠明社長、日本ミルクコミュニティ(株)の小原實社長が顔を揃え、自社の取組みや牛乳に対する思いなどを次のように語った。

明治乳業・浅野社長「牛乳はその性質上、厳しい品質・製品管理が求められている。消費者の理解を得て、乳製品の消費拡大に努めたい」。
森永乳業・古川社長「乳業界は、かつて経験したことのない困難に直面している。牛乳・乳製品の日本の自給率は高い。これを核に食料全体の自給率を高めていきたい」。
雪印乳業・高野瀬社長「酪農・乳業を発展させるには、食料資源としての酪農・乳業の確立、需要の拡大、加工原料としての可能性の追求が必要」。

仔牛と触れ合う
仔牛と触れ合う

日本ミルクコミュニティ・小原社長「酪農は土・草・牛づくりが大切だが、肥料も供給する循環型営農だ。牛乳は最高の機能性栄養食品だと思う。”ミルクって、サプリかも。”は、的を得たものだろう」など。
有楽町マリオンスペースでは、乳牛1頭と仔牛2頭が登場、都内の子供たちなど消費者が、実際の牛を見て触れて、搾乳・哺乳を体験した。生後3か月の仔牛には、「かわいい」という声が何度か掛けられていた。

(2008.06.06)