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肉用牛の飼養頭数3年連続で増加、豚などは減る

−農水省統計部
(7/11)

 農水省が7月11日公表した、平成20年2月1日現在の畜産物の飼養状況の調査結果によれば、高齢化や飼料価格の高騰で乳用牛、肉用牛、豚、採卵鶏の4畜種とも前年より飼養戸数が減った。肉用牛の飼養頭数は3年連続で増えたものの、乳用牛、豚、採卵鶏はいずれも飼養戸数の減少に連動して減った。 ▽乳用牛  飼養戸数は2万4400戸で、前年に比べ1000戸(3.9%)減った。飼養頭数は153万3000頭で、前年に比べ5万9000頭(3.7%)減った。北海道が全飼養戸数の33%、飼養頭数の54%を占める。1戸当たり飼養頭数は全国平均で63頭だが、北海道は101頭、都府県は44...

 農水省が7月11日公表した、平成20年2月1日現在の畜産物の飼養状況の調査結果によれば、高齢化や飼料価格の高騰で乳用牛、肉用牛、豚、採卵鶏の4畜種とも前年より飼養戸数が減った。肉用牛の飼養頭数は3年連続で増えたものの、乳用牛、豚、採卵鶏はいずれも飼養戸数の減少に連動して減った。
▽乳用牛
 飼養戸数は2万4400戸で、前年に比べ1000戸(3.9%)減った。飼養頭数は153万3000頭で、前年に比べ5万9000頭(3.7%)減った。北海道が全飼養戸数の33%、飼養頭数の54%を占める。1戸当たり飼養頭数は全国平均で63頭だが、北海道は101頭、都府県は44頭。
▽肉用牛
 飼養戸数は8万400戸で、前年比で1900戸(2.3%)減った。しかし、飼養頭数は国の肉用牛増頭強化対策などにより、289万頭と前年より8万4000頭(3.0%)増えた。飼養頭数のうち黒毛和種は60%で、他は乳用種がほとんど。九州は黒毛和種が78%で、北海道は乳用種が68%。1戸当たり飼養頭数は全国平均で35.9頭だが、東北は184頭、北海道は170頭と規模が大きい。
▽豚
 飼養戸数は7230戸で、前年に比べ320戸(4.2%)減った。飼養頭数は974万5000頭で、前年に比べ1万4000頭(0.1%)減った。1戸当たり飼養頭数は全国平均で1348頭だが、北海道が1854頭、東北が1559頭など規模が大きい。
▽採卵鶏
 飼養戸数は3300戸で、前年に比べ160戸(4.6%)減った。飼養羽数は1億8166万4000羽で、前年に比べ158万羽(0.9%)減った。1戸当たり飼養羽数は全国平均で5万5050羽だが、東北が9万6195羽、北陸が8万1731羽、北海道が8万677羽など規模が大きい。

(2008.07.17)