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花の万博「コスモス国際賞」決まる ハノイ教育大名誉教授のファン博士に

国際花と緑の博覧会記念協会

 (財)国際花と緑の博覧会記念協会(今井敬会長)はこのほど、ハノイ教育大学名誉教授のファン・グェン・ホン博士(73歳)が平成20年(第16回)コスモス国際賞の受賞者に決定したと発表した。

ファン・グェン・ホン博士
ファン・グェン・ホン博士

 本年1月から6月までコスモス国際賞選考専門委員会(小山修三委員長)を4回開催し、131件を対象に審査した上、6月30日開催のコスモス国際賞委員会(有馬朗人委員長)で受賞者を決定したもの。
 授賞式は11月20日、大阪市中央区の「いずみホール」で行われる予定で、受賞者には賞状、賞牌および副賞(4000万円)が贈呈される。
 ファン博士は、ベトナムにおけるマングローブ林の再生と保全に関する研究と活動の先駆者であり、世界的にも、熱帯のマングローブの分類学、生態学の分野で多くの成果を挙げている研究者。その研究と活動は50年間にわたる。
 マングローブは、世界の熱帯、亜熱帯の約110か国の海岸に分布し、総面積は16万平方キロメートルにおよぶ。ベトナムでは米軍による枯葉剤の散布による生態系の被害が著しく、同国のマングローブ林の約40%に当たる1240平方キロメートルが被害を受け、特にサンガー地区はベトナム戦争によりマングローブ林が完全に消滅した地域として知られる。
 マングローブ林は、海と陸をつなぐ場であり、人間の活動も包含する生態系だ。その再生は生態学的かつ社会経済的にも重要であり、ファン博士の研究活動は広く普遍性をもつものと多くの支持を得た。
 いま、生物多様性の保護や温暖化防止が盛んに討論されているが、同氏は早くからその重要性を指し示し、長きにわたり研究活動に専念した功績は極めて大きく、コスモス国際賞の授賞に相応しいと評価された。

(2008.07.30)