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温暖化対応の農業技術を研究

−農水省が戦略課題まとめる

 農水省は「地球温暖化対策研究戦略」を7月29日とりまとめた。加速的に進む地球規模の温暖化に対応した農林水産研究は(1)温暖化の進行を防止するための技術開発(2)温暖化に適応する技術開発(3)温暖化問題の解決に向けた国際共同研究の3本柱を課題に取り組む必要があると提示した。  これまでの農林水産研究は農政の主要問題に重点を置いて▽食料自給力の強化▽食の安全▽温暖化を中心とする地球規模の環境問題を追求してきた。  その中で温暖化問題に焦点を当てる必要性が大きくなったため地球温暖化対策研究推進委員会を設置し、研究を進める上で考慮すべき課題などを検討して対策研究戦略をまとめた。戦略は今後5年...

 農水省は「地球温暖化対策研究戦略」を7月29日とりまとめた。加速的に進む地球規模の温暖化に対応した農林水産研究は(1)温暖化の進行を防止するための技術開発(2)温暖化に適応する技術開発(3)温暖化問題の解決に向けた国際共同研究の3本柱を課題に取り組む必要があると提示した。
 これまでの農林水産研究は農政の主要問題に重点を置いて食料自給力の強化食の安全温暖化を中心とする地球規模の環境問題を追求してきた。
 その中で温暖化問題に焦点を当てる必要性が大きくなったため地球温暖化対策研究推進委員会を設置し、研究を進める上で考慮すべき課題などを検討して対策研究戦略をまとめた。戦略は今後5年程度を視野に置いている。
 戦略は温暖化による陸地と海洋の生態系の変動が農林水産業に大きな影響を及ぼすことを認識して3本柱に取り組む必要があると提示した。
 (1)の温暖化進行防止については土壌炭素貯留技術、バイオマス利用技術、省エネ技術など温室効果ガスの排出削減の技術開発を推進する。
 (2)の適応技術では生産現場でのニーズや温暖化影響予測を踏まえて短期的・中長期的な生産安定技術を計画的に開発していく。
 (3)の国際共同研究では途上国での持続可能な農林水産業を実現する防止・適応技術と、世界食料需給モデルなどを開発する。

(2008.07.31)