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牛、豚の飼料使用方法、法令違反なく適正

−農水省調査結果
(7/30)

 牛や豚の飼養農家が飼料の使用方法について法令を守っているか、農水省が19年度に調べた結果では、飼料の使用方法は守られていることが分かった。7月30日に農水省が公表した。  この調査は、飼料の使用状況を点検して、飼料の使用に起因する問題発生の可能性を把握するため、農水省が毎年行っているもので、19年度は全国1497戸の牛飼養農家(乳用牛、肉用牛)と995戸の肥育豚農家を農水省職員が訪問して記入してもらった。  調査結果の概要は次の通り。 ▽牛飼養農家  BSEまん延防止のため、飼料安全法にもとづく省令で牛に動物性たんぱく質を給与してはならないと決...

 牛や豚の飼養農家が飼料の使用方法について法令を守っているか、農水省が19年度に調べた結果では、飼料の使用方法は守られていることが分かった。7月30日に農水省が公表した。
 この調査は、飼料の使用状況を点検して、飼料の使用に起因する問題発生の可能性を把握するため、農水省が毎年行っているもので、19年度は全国1497戸の牛飼養農家(乳用牛、肉用牛)と995戸の肥育豚農家を農水省職員が訪問して記入してもらった。
 調査結果の概要は次の通り。
▽牛飼養農家
 BSEまん延防止のため、飼料安全法にもとづく省令で牛に動物性たんぱく質を給与してはならないと決められているうえ、この徹底について、たんぱく質の混入防止に関するガイドラインが定められている。調査結果では、給与が規制されている動物性たんぱく質などを牛に給与した事例はなかった。また、ガイドラインがあることを知らない農家が13%あったため、農水省はさらに周知徹底をすすめる必要があると指摘している。
 動物性たんぱく質原料、牛以外用飼料、肥料などを牛用飼料と同一の容器に保存したり、同一の機械を使って調製している事例はなかった。飼料の使用、受け入れに関しては記帳、保存することになっている。何らかの記帳をしていると回答した農家は93%あったが、使用や受け入れの記帳をしているのは20%以下で、大部分は飼料の受け入れ伝票をそのまま保存していた。農水省はこの点もさらに周知徹底をすすめる必要があると指摘している。
▽肥育豚飼養農家
 抗菌性飼料添加物を含む飼料の使用については、全ての農家が発育ステージにあった飼料の使用を守っていた。何らかの記帳をしていると回答した農家は94%あったが、飼料の使用に関する記帳は21%、受け入れに関する記帳は36%で、大部分は飼料の受け入れ伝票をそのまま保存していた。

(2008.07.31)