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「セリ中心からネット販売中心へ」 第一花きが販売戦略など紹介

−全国生鮮流通セミナー (8/20〜21)

ネット販売で売り上げを伸ばす(株)第一花きの松本頼明取締役 卸売市場の売り上げ回復にはIT技術が必要だと千葉大の松田友義教授     農林水産物分野のコンサルティングやシステム事業などを行うパーソナル情報システム(株)は、8月20日〜21日に第9回全国生鮮流通セミナーを開いた。    事例報告として(株)第一花きの松本頼明取締役が、「先進市場のネット販売戦略」をテーマに自社の取り組みについて語った。同社はインターネットを使ったWeb販売を平成14年に取り入れ、売り上げを大幅に伸ばしているという。 &nb...

ネット販売で売り上げを伸ばす(株)第一花きの松本頼明取締役
ネット販売で売り上げを伸ばす(株)第一花きの松本頼明取締役
卸売市場の売り上げ回復にはIT技術が必要だと千葉大の松田友義教授
卸売市場の売り上げ回復にはIT技術が必要だと千葉大の松田友義教授

    農林水産物分野のコンサルティングやシステム事業などを行うパーソナル情報システム(株)は、8月20日〜21日に第9回全国生鮮流通セミナーを開いた。
    事例報告として(株)第一花きの松本頼明取締役が、「先進市場のネット販売戦略」をテーマに自社の取り組みについて語った。同社はインターネットを使ったWeb販売を平成14年に取り入れ、売り上げを大幅に伸ばしているという。
    「卸売市場はセリ販売の低調で相場が立たなくなっていた。さらに量販店の花き進出などにより、深夜2時ぐらいのセリ開始前の相対取引が増えたが、深夜に市場で取引するのは困難だということでWeb販売に踏み出した」と、松本氏はWeb販売開始の経緯を説明した。
    「Web販売は相対販売と同じく、セリ販売開始前により良い商品の取引ができるので、セリ販売よりも単価が高い。その上、利用者がどこに居ても発注ができるなど利便性が高く、情報発信や受注処理などの面でもスピード感を持った対応が可能になった」とWeb販売の利点を述べ、「サービス開始初年度は売り上げ高5億3000万円。翌年から有料化したが、2年目は16億、3年目は32億と急伸し、6年目となる19年度は45億強で、実に売り上げの5割近くがWeb販売になった。セリ人の間では当初敬遠されたが、Web取引をしないといけないというように意識が変わった」と、その成果を紹介した。
    そのほか、千葉大園芸学部の松田友義教授が「ネットが生鮮の生産と流通を変える」というテーマで講演。
    「現在の卸売市場低迷の原因は市場側にある。消費者ニーズの変化に対応しきれず、また安心と安全への取り組みが不足していたからだ」と、卸売市場を取り巻く環境が大きく変化していることに触れ、「産地と流通業者と消費者のネットワーク強化やトレーサビリティシステムなど、IT技術を積極的に取り入れることで、卸売市場は進化し発展する」と持論を展開した。

(2008.08.25)