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セイヨウナシの新梢黒変病、細菌封じ込め効果上がる

−農水省
(11/6)

 西洋ナシの新しく伸びた枝(新梢)が黒く枯れる病気(=仮称「セイヨウナシ新梢黒変(しんしょうこくへん)細菌病)が平成19年5月、山形県上山市の一果樹園で発生、農水省と山形県は防除、封じ込めと病原菌の分析をおこなっていたが、農水省はその結果について11月6日公表した。  殺菌剤の散布、発病樹の伐採焼却など防除・封じ込めを行った結果、半径500m以内の周辺園地も含めその後新たな発生は見られず、封じ込めの成果が上がっているという。病原菌はエルヴィニア(=Erwinia)属の新種の細菌だが病原性は極めて弱く、果実の表面と内部には病原菌が存在しないことがわかった。また、「この病気は植物の病気...

 西洋ナシの新しく伸びた枝(新梢)が黒く枯れる病気(=仮称「セイヨウナシ新梢黒変(しんしょうこくへん)細菌病)が平成19年5月、山形県上山市の一果樹園で発生、農水省と山形県は防除、封じ込めと病原菌の分析をおこなっていたが、農水省はその結果について11月6日公表した。
 殺菌剤の散布、発病樹の伐採焼却など防除・封じ込めを行った結果、半径500m以内の周辺園地も含めその後新たな発生は見られず、封じ込めの成果が上がっているという。病原菌はエルヴィニア(=Erwinia)属の新種の細菌だが病原性は極めて弱く、果実の表面と内部には病原菌が存在しないことがわかった。また、「この病気は植物の病気であり、人には感染しない」と農水省はコメントしている。
 国際植物防疫条約上、諸外国への報告義務があり、農水省はナシとリンゴの日本からの輸出国に対し、同日付で通報した。発生園と周辺園地での発生調査は今後も続けるという。

(2008.11.10)