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加工食品の期限表示についてのQ&Aを改正 一般消費者向けと事業者向けに分けるなど分かりやすい構成に

−農水省・厚労省

    農水省と厚労省は、「加工食品の表示に関する共通Q&A」の第2集「期限表示について」を改正した。    加工食品の期限表示については、平成15年に「賞味期限」と「消費期限」に統一されたが、「一般消費者に賞味期限・消費期限の用語の意味が浸透しておらず、表示が分かりづらいとの指摘」がありその「意味を周知する必要がある」こと。そして事業者に対しても、「どのような期限表示を行えば消費者の理解が得られやすいかを示し」、そのことで「分かりやすい表示を推進していくことが重要」だとして、今回の改正が行われた。 &n...

    農水省と厚労省は、「加工食品の表示に関する共通Q&A」の第2集「期限表示について」を改正した。
    加工食品の期限表示については、平成15年に「賞味期限」と「消費期限」に統一されたが、「一般消費者に賞味期限・消費期限の用語の意味が浸透しておらず、表示が分かりづらいとの指摘」がありその「意味を周知する必要がある」こと。そして事業者に対しても、「どのような期限表示を行えば消費者の理解が得られやすいかを示し」、そのことで「分かりやすい表示を推進していくことが重要」だとして、今回の改正が行われた。
    今回の改正で特に目立つのは、「一般消費者向け」(Q1〜Q9)と「事業者向け」(Q10〜Q38)に分けた構成にしたこと。そして消費者向けの冒頭で、消費期限、賞味期限の意味を丁寧に説明していることがあげられる。
    その他では、消費者が食品を購入した後の注意すべき点(購入後の保存方法や期限切れ食品の取扱い)を明記するとともに、事業者には消費者が理解しやすい期限表示の工夫例を示している。
    賞味期限がもたらす無駄な食品廃棄の要因とも指摘されている「過度に低い安全係数」の適切な設定の仕方や、製造業者・販売業者・消費者が製造してから賞味期限までの期間を均等に分け合うといういわゆる「3分の1ルール」についての設問を新設。3分の1ルールについては法令上の根拠がないとしている。
    また、期限切れ原材料の使用時や再包装時の注意事項などについても新たに設問を設け、科学的・合理的根拠に基づくように示した。
    なお、この「Q&A」の全文は農水省ホームページ(http://www.maff.go.jp/j/jas/hyoji/pdf/qa_i.pdf)に掲載されている。

(2008.11.26)