農政・農協ニュース

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過去最大750団体出展に17万人が来場

−全農も出展したエコプロダクツ2008 (12/11〜13)

ピラミッド型ブース「出光エコミッド」で    環境にやさしい技術を紹介する出光グループ     日本最大級の環境展示会「エコプロダクツ2008」(主催:(社)産業環境管理協会、日本経済新聞社)が12月11〜13日の3日間、東京ビッグサイトで開催された。今年で10回目となる同イベントには、昨年に比べて130以上多い過去最多の758の企業、団体、NPO、行政、研究機関などが出展。入場者数も過去最大の17万4000人となり、環境問題への関心の高まりを裏付けた。    今年のテーマ...

ピラミッド型ブース「出光エコミッド」で環境にやさしい技術を紹介する出光グループ
ピラミッド型ブース「出光エコミッド」で
    環境にやさしい技術を紹介する出光グループ

    日本最大級の環境展示会「エコプロダクツ2008」(主催:(社)産業環境管理協会、日本経済新聞社)が12月11〜13日の3日間、東京ビッグサイトで開催された。今年で10回目となる同イベントには、昨年に比べて130以上多い過去最多の758の企業、団体、NPO、行政、研究機関などが出展。入場者数も過去最大の17万4000人となり、環境問題への関心の高まりを裏付けた。
    今年のテーマは「もうできる!CO2マイナス50%エコライフ」。各ブースでは、最先端技術を駆使したハイテク・エコから、伝統文化や生活の知恵でできるエコの工夫などが展示された。
    ハイテクなエコでは、出光グループが「地球に知エネルギー」をテーマに低炭素社会実現に役立つ技術などを出展。風力発電や太陽光発電といった環境負荷の少ない「再生可能エネルギー」などを紹介した。

東洋精米機製作所はBG無洗米や生活の知恵を紹介
東洋精米機製作所は
    BG無洗米や生活の知恵を紹介

東洋精米機製作所は生活に密着したエコの展示だ。「キッチンからエコロジー!!」をテーマにBG無洗米などを出展していた。
    JA全農は「人と生きものに優しい農業」をテーマに、田んぼの生き物調査や環境保全型農業の取り組みを大々的に紹介。イネの展示には多くの人が足を止めていた。「100万人の食づくり運動」を展開するパルシステム生協連は、ブース内のクイズに答えた人に生鮮野菜や果実をプレゼントするなどして、多くの子どもや大人で賑わっていた。
    
    ◆じわじわと世間に広がりつつある緑提灯
    提案者丸山氏がトークショー

緑提灯。星の数は国産品使用率を表し、50%だと1つ星、90%以上に5つ星がつく
緑提灯。星の数は国産品使用率を表し、50%だと1つ星、90%以上に5つ星がつく

    会場内に設けられた環境コミュニケーションステージでは、毎日著名人がテーマに沿ったトークショーなどを開催。13日には中央農研センター所長の丸山清明氏と放送作家のわぐりたかし氏が「日本の食の未来を照らす緑提灯運動」をテーマに語った。
    国産品を50%以上使用している居酒屋やレストランなどが「地場産品応援の店」として掲げることができる緑提灯。4年前に丸山氏の提案ではじまったものだが、現在全国1614店舗を数え、その活動は注目されつつある。

丸山清明氏
丸山清明氏
わぐりたかし氏
わぐりたかし氏

    丸山氏は「メディアで広がった運動ではなく、口コミで広がった運動だというのが大きい。最近はライバル店の店主が、『あんたのところも出したらどうだ』などと紹介することもあるらしい」と、その広がりを歓迎している。
    緑提灯をかかげる目安となる「国産品使用50%」は、あくまでも自己申告。違反した店主には、丸坊主になって謝るなどの“罰則”がある。緑提灯応援団のわぐり氏は「ウソをつかないのが一番ですよ、と説いている」と話し、丸山氏も「緑提灯は道徳に合わせた運動。正直を重ねて信用を得るのが一番いい」と語った。
    会場には実際に緑提灯を掲げている店の店主も来場していた。田端で家庭料理店を営む女性は、「お客さんの平均年齢が40〜60代だったのに、最近は緑提灯を見たと若い20〜30代のお客さんが増えた」と、その効果を紹介していた。

(2008.12.17)