農政・農協ニュース

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賞はJAみやぎ登米の伊豆沼農産(個人) JAながさき県央諫早カーネーション部会(集団)など

−第38回日本農業賞、第5回食の架け橋賞

 JA全中は1月末、第38回日本農業賞の受賞者を発表した。 個別経営の大賞には、北海道で水稲を中心に32haを経営している片岡弘正さん、八重子さん夫妻など3件が受賞。集団組織では、岡山県でピオーネ栽培の技術と経営を確立したJA阿新ぶどう部会など3件が選ばれた。日本農業賞の特別賞として5年前から始まった食の架け橋賞は、高知県の四万十町十和おかみさん市が大賞を受賞した。  日本農業賞は、経営や技術の改革と発展に取り組み、地域社会に貢献している農業者や営農集団を表彰するもの。今回は個別経営に92件、集団組織に98件の応募があった。  表彰式は3月7日午後3時から東...

 JA全中は1月末、第38回日本農業賞の受賞者を発表した。
個別経営の大賞には、北海道で水稲を中心に32haを経営している片岡弘正さん、八重子さん夫妻など3件が受賞。集団組織では、岡山県でピオーネ栽培の技術と経営を確立したJA阿新ぶどう部会など3件が選ばれた。日本農業賞の特別賞として5年前から始まった食の架け橋賞は、高知県の四万十町十和おかみさん市が大賞を受賞した。
 日本農業賞は、経営や技術の改革と発展に取り組み、地域社会に貢献している農業者や営農集団を表彰するもの。今回は個別経営に92件、集団組織に98件の応募があった。
 表彰式は3月7日午後3時から東京のNHKホールで行う。

全受賞者は次の通り。
【個別経営の部】
(大賞)
▽片岡弘正さん、八重子さん(北海道江別市・JA道央)
春播き小麦「ハルユタカ」を積雪前の初冬に播く技術を確立し、道内同規模経営の1.5倍の農業所得を確保している。
▽有限会社伊豆沼農産・代表取締役伊藤秀雄さん(宮城県登米市・JAみやぎ登米)
「農業を食業に変える」というコンセプトで養豚一貫経営し、生産から加工、流通までを手がけ生産拡大し、地域の活性化に貢献している。
▽藤田伸一さん、眞理子さん(栃木県日光市・栃木県開拓農業協同組合)
家族4人、雇用労働31人で1200aのホウレンソウを作付け。収穫、包装、検品など作業工程を部門ごとに分けることで、組合員平均2倍の出荷量を達成している。
(特別賞)
▽村越兼人さん、トシ子さん(埼玉県大里郡・JAふかや)
(優秀賞)
▽森富夫さん((有)大東牧場)、森京子さん(MILK工房スコット)(愛知県新城市・JA愛知東)
【集団経営の部】
(大賞)
▽練馬区農業体験農園園主会(東京都練馬区)
農業体験農園を開くほかNPO法人畑の教室を開設するなど、大都市近郊農業の保全と新規就農者の育成に寄与している。
▽JA阿新ぶどう部会(岡山県新見市)
昭和63年に結成し、ピオーネ栽培をゼロからスタート。販売額8.8億円という一大ピオーネ産地を形成した。
▽JAながさき県央諫早カーネーション部会(長崎県諫早市)
オリジナル品種の開発・育成などに取り組み、販売量677万本販売額3.5億円と、全国トップクラスのカーネーション生産を達成した。
(特別賞)
▽JA土佐香美園芸部ニラ部会
(優秀賞)
▽市谷営農組合(石川県河北郡)
▽宮崎県促成ピーマン共同計算委員会(宮崎県宮崎市)
【食の架け橋賞】
(大賞)
▽四万十町十和おかみさん市(高知県高岡郡)
地域の女性農業者が、産直野菜販売、実演販売、市民との交流ツアーなどの食育活動に取り組み、19年度には総売上5350万円に達した。
(優秀賞)
▽長沼町グリーン・ツーリズム運営協議会(北海道夕張郡)
▽東沢地区協働のまちづくり推進会議(山形県東置賜郡)
(審査委員特別賞)
▽ささえたまご農園(福井県敦賀市)
▽都会と田舎を結ぶ食育ネット(愛媛県喜多郡)

(2009.01.30)