農政・農協ニュース

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相互扶助の精神などを強調 協同組合懇話会が総会

協同組合懇話会の通常総会は3月9日都内で開き、新年度の事業計画などを決め、任期(2年)満了にともなう委員改選では代表委員にJA全中OBの山内偉 生氏(新)を選んだ。このあと協同組合記念日の集いに移り、政治評論家の森田実氏の記念講演「ゆれる内外情勢と日本の進むべき方向」を聞いた。

協同組合懇話会の通常総会=東京・新橋の共栄火災本社ビル
協同組合懇話会の通常総会=東京・新橋の共栄火災本社ビル

 事業計画のうち、定例研究会は隔月開催が原則だが前年度は多彩なテーマと講師で9回開いたため新年度も、その実績を念頭に置く、とした。
 また各協同組織からの入会を促進するため会員拡大運動期間の設定を検討する計画も決めた。正会員は新規加入があったものの逝去者を含む退会者があって期末の会員数は前年比11人減の267人となった。
 総会の開会あいさつで前代表委員の松旭俊作氏は、世界不況の元凶としてアメリカ発の新自由主義の破たんなどを挙げ、新しい秩序ある世界の経済社会システ ム構築が求められているとして、人々が互いに助け合い支え合っていく協同活動の重要性が再認識されつつあると強調した。
 また新代表委員の山内氏はあいさつの中で、世界不況の中で協同組合活動は弱者への思いやりを持たないといけないとし昭和3年にできた「産業組合歌」(西条八十作詞)の三番に込められた精神を説き、現役の活動家たちにエールを贈っていこうと訴えた。
 その歌詞は「時の潮は荒ぶとも 誓いはかたき相互扶助 愛の鎖に世を巻きてやがて築かん理想郷」となっている。

(2009.03.16)