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高齢者の健康づくりと子ども交流など重視 -JAくらしの活動

-JAくらしの活動

 JA全中の「JAくらしの活動推進委員会」は2月に開催した委員会で21年度の推進計画を決めている。 今年度は▽高齢者生活支援・JA食農教育プランの策定実践状況の検証・見直し、▽活動テーマの組み合わせ・重点化・拡充、活動対象の明確化を行う。とくに▽JA健康寿命百歳プロジェクト、▽JAこども交流プロジェクト、▽くらしの活動の「場」の提供、運営などを活動モデルに想定してJAでの具体化をめざす方針だ。 「健康寿命」とは病気や衰弱などで要介護となった期間を平均寿命から差し引いた寿命。WHO(世界保健機関)が2000年に提唱した。 JA健康寿命百歳プロジェクトは、組合員・地域住民の健康寿命を伸ばす運動と...

 JA全中の「JAくらしの活動推進委員会」は2月に開催した委員会で21年度の推進計画を決めている。
 今年度は高齢者生活支援・JA食農教育プランの策定実践状況の検証・見直し、活動テーマの組み合わせ・重点化・拡充、活動対象の明確化を行う。とくにJA健康寿命百歳プロジェクト、JAこども交流プロジェクト、くらしの活動の「場」の提供、運営などを活動モデルに想定してJAでの具体化をめざす方針だ。
 「健康寿命」とは病気や衰弱などで要介護となった期間を平均寿命から差し引いた寿命。WHO(世界保健機関)が2000年に提唱した。
 JA健康寿命百歳プロジェクトは、組合員・地域住民の健康寿命を伸ばす運動として取り組もうというもので、その定義や方向性と展開方策を検討する。また、JAくらしの活動の一環として、元気寿命プログラム指導者養成にも取り組んでおり、20年度は192名が修了、21年度は220名の指導者確保を目標としている。
 JAくらしの活動では、「食農教育」と「都市住民の田舎暮らしニーズへの支援活動」も柱としており、JAこども交流プロジェクトはその活動のひとつ。そのための受入地域協議会には20年度は24地域でJAが参画した。22年度に40地域で新たにJAが参画することを目標にしている。また、子どもたちの農業体験学習活動では「子どもファーム・ネット」があり20年度は小・中学校や地域活動組織から436グループの登録がある。これを21年度は500以上に増やすことも目標にしている。
 くらしの「場」の設置、運営活動では、市民・学童農園、子育て広場、女性大学、直売所などが具体的なモデルとなる。
 こうしたくらしの活動に取り組むための推進体制づくりも課題だ。「JAくらしの活動」担当部署を明確にしているJAは221JAで29%で、担当者の育成を行っているJAは143で19%となっている(20年4月全中調査)。すべてのJAにおけるJAくらしの活動推進体制づくりも今年度の課題とし、JAでの必要経費、要員、担当部署の確保も目標に掲げている。

(2009.04.06)