農政・農協ニュース

農政・農協ニュース

一覧に戻る

コスト1万円増も -花粉交配用ミツバチ不足

-花粉交配用ミツバチ不足(4/17)

 農林水産省は花粉交配用ミツバチ不足の影響についての緊急とりまとめを4月17日に公表した。 それによると20都道府県で影響が出ており、16都道府県では生産コストが10aあたり2000円から1万円上昇しているとの報告があった。 ミチバチ価格の上昇と人工受粉などの代替措置によるものとみられる。 同省の統計によるとイチゴの場合、平成18年の全国平均で農業経営費は10aあたり171万7000円、このうちミチバチの経費が含まれる諸材料費は約10万円で経費の約6%だが、スイカでは農業経営費同35万4000円のうち諸材料費が14%を占める。 一方、収量に対する影響は3都道県を除いて影響が出ていないことが確...

 農林水産省は花粉交配用ミツバチ不足の影響についての緊急とりまとめを4月17日に公表した。
 それによると20都道府県で影響が出ており、16都道府県では生産コストが10aあたり2000円から1万円上昇しているとの報告があった。
 ミチバチ価格の上昇と人工受粉などの代替措置によるものとみられる。
 同省の統計によるとイチゴの場合、平成18年の全国平均で農業経営費は10aあたり171万7000円、このうちミチバチの経費が含まれる諸材料費は約10万円で経費の約6%だが、スイカでは農業経営費同35万4000円のうち諸材料費が14%を占める。
 一方、収量に対する影響は3都道県を除いて影響が出ていないことが確認された。ミツバチ不足の影響が疑われる事例では、5都道府県から奇形となったイチゴの発生の報告があった。うまく受粉できなかったためではないかという。

(2009.04.20)