農林中央金庫は４月28日、今年３月期の業績修正予想を公表した。
　世界的な金融市場の混乱が継続していることから、保有している証券化商品、株式で減損処理の発生が見込まれることなどから、当期純利益（単体）は約5700億円の赤字となる見込み。前年同期は2720億円の純利益だった。
　これにともない経常利益（単体）予想は6100億円の赤字となる見込み。昨年11月の業績予想では1000億円としていた。
　農林中央金庫は今年３月末までに会員からの出資で１兆9028億円の資本増強を行った（後配出資１兆3805億円、永久劣後ローン5223億円）。これによって自己資本比率は14％程度となる見込みだ。金庫では「経営安定化計画」に基づき、25年３月まで年500億円から1000億円程度の経常利益計上を計画している。